2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22560042
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
向井 孝彰 大阪市立大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (10419674)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 位相共役 / セルフポンプ位相共役鏡 / 広ストライプ半導体レーザ / ブロードアリア半導体レーザ / 位相共役光共振器 / 発振線幅 / 半導体増幅媒質 |
Research Abstract |
1.本年度は、広ストライプ半導体レーザの水平横モード遠視野像が片側のみに現れる非対称な素子を用いて、平行平面波を用いたθ=4.5°の斜め光フィードバック実験を行い、従来の水平横モード遠視野像が両側に現れる対称な素子で得られた30%~40%の2倍を超える83%の位相共役反射率を実測することに成功した。この大きな位相共役光が発生する角度領域幅(FWHM)は約1°に制限されており、この急峻な角度幅は共振器長250mmの広ストライプ半導体レーザの斜め共振特性に起因することを明らかにした。 2.さらに、水平横モード遠視野像が両側に現れる対称な素子を用いてθ=4°の斜め光フィードバック実験を行った場合に、位相共役光の発生に対応して光フィードバック経路内の光パワーは減少するが、θ=-4°方向の出力光パワーは発生した位相共役光パワー分だけ増加することを実験的に見出した。 3.上記の1.の実験結果は、単位角度当たりのフィードバック光スペクトル密度の増大に伴って、半導体増幅媒質中に形成されるキャリア密度の空間回折格子の強度が増加することにより、位相共役反射率が増大していること、また2.の実験結果は、位相共役光発生に伴う光フィードバック経路内の光パワーの減少分が、出力光パワーの増大分として外部に取り出せることを実験により定量的に明らかにしたものであり、セルフポンプ位相共役鏡半導体レーザの自励発振に向けての重要なマイルストーンと位置づけられる。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)