2012 Fiscal Year Annual Research Report
特殊な射影関係を利用した光学系による自然な立体表示装置
Project/Area Number |
22560044
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Research Institution | Tokyo Polytechnic University |
Principal Investigator |
渋谷 眞人 東京工芸大学, 工学部, 教授 (10339799)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水野 統太 電気通信大学, 情報理工学(系)研究科, 助教 (00337875)
中楯 末三 東京工芸大学, 工学部, 教授 (10124372)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 応用光学・量子光学 / ディスプレイ / 3次元画像 / レンズ設計 |
Research Abstract |
I:特殊な射影関係を持つ光学系の試作(渋谷)。我々が理論的に導いたレンズ設計法に基づき基本設計は完了している。さらに色収差も考慮した設計に改良して実際に光学系の試作を行った。 II:視覚評価(渋谷、水野、安東、宮本)。通常の光学系と、改良した光学系での見えの違いを視覚評価(感応評価)し、遠近物体間での像面湾曲収差発生を低減する効果があることを、サンプル調査で確認できた。像中心ではどちらの光学系も遠近同じように見えるが、像周辺では改良した光学系の方が、遠近同じようにシャープに見えることがわかる。 III:装置に適した標示サンプルの作成(渋谷、中楯、安東、宮本)。デジタル加工により厚みのある物体を、断面に分けるような表示ができるかどうか検討したが、現実には厳しいことがわかった。今後の開発方向としては、表示版は1枚であるが、その表示版がピエゾのようなもので、視点物点に合わせて光軸方向に稼働するのが最適ではないかという知見を得た。 IV:特殊な射影関係を持つ光学系のドーム型疑似立体視装置への応用(渋谷、山口)。我々の見出した光学設計手法をドーム型疑似立体視装置に適用し、実設計によってその効果を確認した。現在使われている表示光学系への改良にも有効であり、中味を詳細に吟味し論文発表を完了した V:光学設計理論の深化(渋谷、任)立体視光学装置だけでなく、一般の光学系にまで拡張できるような基本的な設計理論を完成し、その手法が非常に有効であるとして、外部からも評価を受け、長谷隼佑氏が平成24年度日本光学会奨励賞を受賞した。さらに、その物理的意味を深化させるべく、新たな観点からの理論の導出をおこない、OPJにおいて発表した。現在外国発表及び論文投稿を進めている。 *宮本、山口、安東、任は研究協力者。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)