2011 Fiscal Year Annual Research Report
メッシュレス三重相反境界要素法の実用化に関する研究
Project/Area Number |
22560069
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
落合 芳博 近畿大学, 理工学部, 教授 (70268465)
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Keywords | シミュレーション工学 / 数理工学 / 計算力学 |
Research Abstract |
工学におけるCAEには有限要素法が主に使用されているが,メッシュ作成の問題がある.有限要素法と同様に境界要素法においても,非線形問題や物体力分布がある場合ではメッシュが必要になるメッシュが不用なメッシュレス三重相反境界要素法の実用化のために,平成23年度は定常熱応力を伴う熱弾塑性解析,任意荷重分布を伴う薄板変形解析,非定常熱応力を伴う熱弾塑性解析の研究を主に行った.任意荷重分布を伴う薄板変形解析に関する成果をブラジリアで開催された国際会議BETEQ2011で発表した.また,その論文は"Engineering Analysis with Boundary Elements" に2012年5月に掲載される.非定常熱応力を伴う熱弾塑性解析に関する成果はトルコで開催された国際会議ICESS MM11で発表した.また,その論文は"Computer Modehng in Engineering&Sciences"に掲載された,平成23年度は,学術誌に論文3編が掲載された.平成22年度に報告していない23年3月末に掲載された論文1編も今報告書に記載した.書籍としてINTECHから出版されたHeat Conduction-Basic Researchの14章(pp.325-350)を著した.この書籍は学問的には重要なものではないが,WEB上で無料公開(ISBN-13:9789533074047)されておりメッシュレス三重相反境界要素法の普及のためには重要であると思われる.学会発表は4件発表した.その内容は,"三重相反境界要素法による凝固解析"等である.未発表であるが,薄板の熱変形解析,不均質材の熱伝導解析の研究を行ったので,その成果をH24年度に発表を予定している.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
論文誌に3編掲載され,国際会議で2回発表を行った.また,書籍の14章を書き,その内容をWEB上で公開している.5月に海外論文誌に1編が掲載予定である.なお,発表予定の原稿の作成も進んでいる.
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Strategy for Future Research Activity |
種々の3次元問題を解析するプログラムを完成させるとともに,境界要素法の苦手とする不均質問題に積極的に取り組む予定である.なお,三重相反法をより便利に作用できるように,簡易なプリプロセッサを作成することも予定している.また,次年度も国際会議で2回発表を予定している.
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Research Products
(11 results)