2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22560106
|
Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
永澤 茂 長岡技術科学大学, 工学部, 准教授 (40198312)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福澤 康 長岡技術科学大学, 工学部, 教授 (10126477)
|
Keywords | 成形加工 / 超音波加工 |
Research Abstract |
●樹脂の高速切断画像の観察と不完全切断の診断,ならびにシミュレーション せん断抜き機構を使った厚板AC,PC材の亀裂進展に関する速度依存性を実験と計算から解明しつつある.高速カメラの特性を活かして中空構造体と板紙の変形挙動についても画像解析を行えるようになった.切断部の局部座屈現象の解明にカメラが役立っている. PC材を重ね合わせた状態でのすべり挙動について,摺動面の摩擦不安定性に関する数理モデルを提言し,シミュレーションモデルの開発を行った.低速すべりにおける変形モードを摩擦係数の組み合わせ分岐として解明して,学会発表ならびに雑誌論文として発表した. これに関連して,延性破断モデルの導入を行って,板材のくさび切断における摩擦の影響を伴う最終破断現象を数値的解析から考察を行った. 光学用樹脂の切り口品質に関連した加工性について,厚板の突っ切り加工特性に関して発展成果を得た.そのときの変形挙動について実験に基づく現象の解明を行った. ●薄板のパターン抜き実験の観察 飛散防止シート,電磁保護シート,偏光フィルムなどを題材とした実験観察を開始している.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
高速カメラと適度なズームレンズによって,実験的現象を的確にとらえられるようになったため,破断やすべりの現象を画像として検証することが比較的容易になってきた.シミュレーション技術の進展によって,異方弾塑性のモデル化と切断部安定変形解析が扱っている切断や曲げ問題に適用でき,有益な知見をえつつある.
|
Strategy for Future Research Activity |
糊とガラスを含む積層薄板材の切断について,さらに実験的に進める. 超音波励起のタイミング制御技術を厚板樹脂の切断に適用していきたい.
|