2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22560108
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Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
Principal Investigator |
中村 隆 名古屋工業大学, 工学研究科, 教授 (40135314)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
糸魚川 文広 名古屋工業大学, 工学研究科, 准教授 (20252306)
早川 伸哉 名古屋工業大学, 工学研究科, 助教 (10314080)
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Keywords | 研削加工 / 加工屑 / 吸引 / ミスト状加工液 / 研削性能 / 超砥粒砥石 / 環境対応研削 / クリーン環境 |
Research Abstract |
平成22年度は,まず実研削において研削屑が飛び出す速度を高速度ビデオカメラを使い測定した.研削点直近では研削屑は砥石周速よりも僅かに大きい速度で排出されるが,研削点から10mmの位置でほぼ砥石周速と同じになる事がわかった.つまりその位置で砥石側に研削屑を吸引すれば,周方向の相対速度が0となり,吸引が容易となる.次に砥石を模擬したアルミ合金ディスクを使い吸引実験を行った.ディスクの側面から外周部に向けて吸引穴を配置し,旋盤主軸に取り付け,刃物台の上の走行板にふりかけた砂を吸引した.ディスク側面にセットした吸引ポートの吸引力,ディスク周速,吸引穴の長さから計算で吸引可能条件を割り出し,実験結果と比較した結果,ディスク幅15mmの内,中央5mmではほぼ100%の捕捉率となった.しかし全体としては80%程度の捕捉率となり,アクリル製走行板の裏側から高速ビデオカメラで撮影した結果から,吸引力がディスク円周方向に集中し,軸方向には広がらない事がわかった.ディスク外周部の穴を中心として軸方向に溝を設ける必要性や,ミスト状加工液を強制的に加工点に供給する必要性が確かめられた.次年度はこのような工夫を加えて捕捉率の向上を目指すとともに,セグメント形式の砥石を試作し,実際の吸引研削加工を行う.また加工物の温度上昇,加工屑の観察,仕上げ面粗さの測定により,ミスト状加工液の効果も調べる.
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Research Products
(4 results)