2012 Fiscal Year Annual Research Report
順送金型方式高度微細成形における基本成形の要素技術開発と体系化の研究
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22560121
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Research Institution | Kanagawa University |
Principal Investigator |
青木 勇 神奈川大学, 工学部, 教授 (30011159)
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Project Period (FY) |
2010-10-20 – 2013-03-31
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Keywords | 生産工学 / 塑性加工 / プレス加工 / 順送金型成形 / 要素技術 / せん断加工 / シェービング / クリアランス |
Research Abstract |
1.研究目的と意義 プレス加工技術(せん断,曲げ,絞り,板鍛造)を複合化した複雑形状創成技術の一般化が十分でないことに鑑み,これを実現する工法,「要素技術」の技術開発を行ってきた.初年度は「真直なかえりなし穴の創成」を重要事例研究として取り上げ,原理の具現化を試みた.二年目はこれらの技術の多様性の検討と洗練をおこなった.今年度は本要素技術の中核をなす基礎技術である,シェービング加工とかえりなしせん断法について,以下のように新たな技術開発を行い要素技術の底上げを図った. 2.具体的な内容 シェービングはだれ低減,平滑内面を創成に効果的な方法であるが,クリアランスや取り代に制約される.そこで,工具形状や加工方向の変更で制約条件を緩やかなものとする研究を行った.さらにかえりなしせん断においても,成功条件と切り口面性状の良さは条件的に相いれない場合が多い.この対策を試みた. (1)シェービング工具切刃形状,ならびに加工方向の検討:シェービング工程が基本的に切削であることに注目し,すくい角,逃げ角を付与することを試みた.単純ではあるが,これまで体系的に調べられていないこの方法で,緩やかな加工条件下でだれを大幅に低減し,なおかつ,平滑面の伸張に成功した.さらに,逆方向シェービングがだれをゼロ近くできることを実験とFEM解析で明らかにした. (2)材料拘束の強化によるかえりなしせん断技術の高精度化:平押し法についてこれまで検討してきている.分離が容易なクリアランス領域では製品寸法精度,ならびにだれが大きくなる点に関し,第一工程で行う材料拘束(板押さえ力,逆押さえ力)をかなり大きなものとすること,例えば,板押さえ力は材料の降伏点近傍まで近づけることで,寸法誤差の低減,だれの減少を図れることを明らかにした. 以上,要素技術中で重要な基礎技術の高度化を図ることができた.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)