2012 Fiscal Year Annual Research Report
生産工場の生産性と安全性の両立を目指した高齢者デジタルビヘイビアモデルの開発
Project/Area Number |
22560126
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Research Institution | Setsunan University |
Principal Investigator |
川野 常夫 摂南大学, 理工学部, 教授 (90152983)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 高齢者 / 生産工場 / デジタルヒューマン / 腰痛判定 / 下肢疲労 / ヒューマンエラー |
Research Abstract |
高齢者の身体・生理・知能に基づいて生起する「行動」を「見える化」するための「高齢者デジタルビヘイビアモデル(EDBM)」を開発することによって,生産の場で高齢者が作業し,行動する際の事前評価方法の確立を目的とし,まず本年度は予測困難なヒューマンエラーの発見に着目し,今までに起こったことのない事故を前もって予測することのできるヒューリスティックな方法の開発に取り組んだ。新しい事故は過去の事故やその場所や物の関連性によって発生する。そのため事故を予測するために物、人間の動作、人間の正常基本動作と異常基本動作を文字列によって組み合わせることで新たな事故を予測する方法を開発した。また限られた空間の中で人間と物が干渉して発生する事故を予測する方法,および空間スキャナによる事故事例検索によって実世界の空間の過去の事故事例を検索して予測に用いる方法を提案した。 次に昨年度からの継続として,高齢者の作業姿勢に基づいた腰痛予測システム,皮下赤血球の変化やサーモグラフィによる下肢の疲労の評価法などをさらに発展させた。これらは工場の現場において実際の作業評価を行うために極めて有用である。 最後に,3年間のまとめとして,生産工場における高齢者特性のデジタル化,作業評価システム,ヒューマンエラー発見システムなどの総まとめを行った。以上,3年間において取り組んだ各要素技術を組合わせることによって,生産工場内での高齢者のビヘイビア(行動)を予測し,作業改善や安全性設計に有用なモデルを構築することができる。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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