2012 Fiscal Year Annual Research Report
ナノ・マイクロ・ダブル掘起しテクスチャによる高機能光触媒膜の開発
Project/Area Number |
22560134
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
清水 淳 茨城大学, 工学部, 教授 (40292479)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
周 立波 茨城大学, 工学部, 教授 (90235705)
小貫 哲平 茨城大学, 工学部, 准教授 (70400447)
尾嶌 裕隆 茨城大学, 工学部, 講師 (90375361)
山本 武幸 茨城大学, 工学部, 技術職員 (40396594)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 掘起し / 引っかき / 光触媒 / 酸化チタン / 陽極酸化 / 振動 |
Research Abstract |
本研究では,除菌や洗浄,人工光合成などへの応用が期待される酸化チタン膜において,その光触媒機能を向上させるため,純チタン板の微小振動引っかき加工+陽極酸化により,従来の酸化チタン微粒子焼結では難しかった,高強度・高機能酸化チタン膜開発を目的としている.高強度はバインダレスにより,高機能はナノ・マイクロ・ダブル掘起し表面テクスチャによる表面積および光吸収率の向上により成し遂げる.平成24年度は,最初にブラックライトやデジタルカメラなどを利用した光触媒機能評価装置に改良を施した.次いで,その装置を利用して,前年度に微小振動引っかき+陽極酸化加工によって製造した酸化チタン膜(膜厚約40nm,凹凸周期20μm,凹凸高低差10μm未満,500nm未満の規模のオレンジピール構造を伴うもの)に対し,光触媒機能の一つである濡れ性の評価試験を実施した.その結果,鏡面切削加工による酸化チタン膜に比べ,開発したナノ・マイクロ・ダブル掘起し表面テクスチャ付き酸化チタン膜における親水化時間が約20%短縮されることが明らかになった.この結果は,おもに表面テクスチャの導入によって実表面積が約20%増大したことによることも確認された.よって,本提案手法によって,ち密な表面テクスチャが製造であること,および研究成果から,ナノ・マイクロ・ダブル掘起し表面テクスチャを設けた光触媒膜において,実表面積増大による光触媒機能の向上効果が得られることが明らかになった.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(12 results)