2010 Fiscal Year Annual Research Report
高い表面積拡大比領域における摩擦係数測定装置の開発とそのトライボ特性評価
Project/Area Number |
22560137
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
会田 哲夫 富山大学, 理工学研究部, 准教授 (20283062)
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Keywords | トライボロジー / 硬質被膜 / 潤滑剤 / トライボ特性 / 表面積拡大比 |
Research Abstract |
従来,硬質被膜のトライボ特性評価法は,スクラッチ試験,帯状しごき試験,リング圧縮試験などの表面拡大比が2以下の低い領域で行われてきた.しかし,実際の鍛造現場においては潤滑剤を用いて高い表面積拡大比領域で生産されている場合が多い.そのため実鍛造と同等以上の高い表面積拡大比条件下でのトライボ特性を測定できる装置の設計を行っている.特徴はこれまでと異なるテーパ角度を変化させた数種類のテーパパンチ金型を検討し,鍛造シミュレーションであるDeform-3Dを駆使して,高い表面積拡大比における摩擦係数の検討を行った.また現有の100トン縦型油圧プレス加工機に,パンチ金型の製作と低速高トルク油圧モータを組み合わせたトルク試験が可能な装置を設計し,表面積拡大比が40以上の摩擦係数の調査を行い,高性能な潤滑剤および硬質被膜の開発やこれまで成し得なかったFEM解析などにおける計算精度の向上をねらいとしている.
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