2012 Fiscal Year Annual Research Report
高い表面積拡大比領域における摩擦係数測定装置の開発とそのトライボ特性評価
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22560137
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
會田 哲夫 富山大学, 大学院理工学研究部(工学), 准教授 (20283062)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | トライボロジー / 表面積拡大 / 熱間 / 熱間加工 / 摩擦係数 |
Research Abstract |
表面積拡大比が25での摩擦係数を測定できる従来からの評価法では,後方押出し加工を利用し,テーパパンチ形状を用い、プレス荷重で評価をしていた。,申請者は,さらに発展したテーパ角度を変化させた数種類のテーパパンチ金型を製作し,高い表面積拡大比の計測および摩擦係数の計測を行った.パンチ金型の製作と低速高トルク油圧モータ,および現有の100トン縦型油圧プレス加工機を組み合わせて,トルク試験が可能な装置を製作し,表面積拡大比が40以上の摩擦係数の測定を行った. さらに,化成被膜,一液潤滑液,油性潤滑液の値と比較することで新しい潤滑剤による高表面積拡大比の良好な潤滑剤の検討を行った.最適な硬質被膜や潤滑剤の選定を行うことにより,環境対応型潤滑剤の性能向上に繋がることがわかった. テーパ角度を有するテーパパンチに硬質被膜を適用することにより,焼付き防止,高い耐摩耗性による工具寿命の向上などに大きな効果があり,より高性能な硬質被膜の開発に寄与が可能となることを明らかにした.これらの硬質被膜の選択には,母材強度,被膜との密着性,処理による母材寸法変化,および被膜の耐熱性,耐摩耗性などの特性を考慮する必要もある.工具の耐摩耗性を向上させるためには,被膜の高強度化以外に,摩擦仕事量の低減,すなわち摩擦係数を下げることも極めて有効であることを明らかにした.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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