2010 Fiscal Year Annual Research Report
自動車用懸架装置の生態学化・単純化・コンパクト化・軽量化に関する研究
Project/Area Number |
22560151
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Research Institution | Fukuoka Institute of Technology |
Principal Investigator |
SUCIU C.V 福岡工業大学, 工学部, 教授 (20412611)
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Keywords | 機械要素・トライボロジー / 懸架装置(サスペンション部) / ナノダンピング / コロイダルダンパー / 単純化・コンパクト化・軽量化 / 最適設計 / 生態学化(エコ化) / 自動車の快適性(乗心地) |
Research Abstract |
平成22年4月~平成23年3月31日の研究実施計画の通りに研究を展開することができた。 A)自動車の後輪懸架装置の設計製作:作動液体として、80gのオイルに変わって20gのコロイド溶液(シリカゲル量:5g、水量:15g)を使用した後輪懸架装置を設計製作した。また、ピストン直径を20mm(油圧ダンパー)から8mmまで減少することができた。 B)自動車の前輪懸架装置の設計製作:作動液体として、120gのオイルに変わって30gのコロイド溶液(シリカゲル量:8g、水量:22g)を使用した前輪懸架装置を設計製作した。また、ピストン直径を30mm(油圧ダンパー)から10mmまで減少することができた。 この結果について、下記の通りに自動車メーカへの発表を行った:「圧縮コイルばねを省いた自動車懸架装置(自動車懸架装置のエコ化・単純化・コンパクト化・軽量化・アクティブ制御化)」、九州新技術・新工法展示商談会、トヨタ自動車株式会社(本社)、2010.11.17-18、pp.1-26 C~D)乗心地ファクタの評価システム((株)DEICY計測システム)の一部分購入完成:具体的には、CFカードレコーダー(SR-200)、シートパッドセンサー(KB103SV-100)、乗心地解析プログラムなどを購入し、(株)DEICY測定システムを自動車に取り付け、測定・解析方法を勉強することができた。 E)自動車の走行実験:(株)DEICY計測システムを用いて、半正弦波段差の凹凸路面による走行実験を行い、自動車の快適性を評価できた。このような実験より自動車の快適性に後輪懸架装置の振動、並びに前後輪の間距離がどの程度で影響を及ぼすか、といった項目に関する調査を行った。 F)得られた研究結果を発表した:雑誌(査読付)論文:9件;学会発表:8件;など
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