2010 Fiscal Year Annual Research Report
細長い領域における流れの数値計算法の開発とその災害予測への応用
Project/Area Number |
22560157
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
河村 哲也 お茶の水女子大学, 理事・副学長 (40143383)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 祐子 お茶の水女子大学, 情報基盤センター, 講師 (60365070)
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Keywords | 流体 / シミュレーション工学 / 自然災害 / 防災 |
Research Abstract |
本研究はアスペクト比の非常に大きい領域における流れの有効的な数値計算法の開発とその災害予測への応用を目的とする。代表者が考案した単純な条件の元で成功している細長い領域における流れの数値計算法を、自由表面を含む流れと熱を含む流れに拡張するとともに、防災に関連する諸問題に応用する。 本年度は計算法の基礎的な部分の拡張を行った。すなわち、もっとも単純な条件のもとで成功している現在の数値計算法(細長い領域での層流を1次元流れ+摂動に分け、摂動部分に関する方程式を解くという方法)を実用的な応用に役立てるのに必要な条件のもとで適用できるように段階を踏んで拡張していった。具体的には (1)直線境界の細長い領域における3次元流れ (2)合流をもつ細長い領域における3次元流れ について、自由表面を含む流れの場合には(1),(2)の順に、熱を含む流れ場合には(1)について行った。また、この拡張による問題点の抽出を行うとともにその解決を図った。 本年度はプログラム開発段階であり、ノートPCを中心に計算を行った。そのため、研究代表者、分担者、研究協力者であるAFおよび大学院生が使用するノートPCを本経費で購入した。一部、大型計算機での実行も行った。また、専門家との研究連絡や資料収集のために旅費も経費に計上した。本研究の研究成果について、2件の学会発表を行った。
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Research Products
(4 results)