2011 Fiscal Year Annual Research Report
圧縮性コヒーレント構造型1方程式サブグリッドモデルの開発研究
Project/Area Number |
22560162
|
Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
岡本 正芳 静岡大学, 工学部, 准教授 (90293604)
|
Keywords | 圧縮性乱流 / ラージ・エディ・シミュレーション / サブグリッドモデル / 直接数値計算 / 乱流統計理論解析 |
Research Abstract |
既に直接数値計算によりデータベース作成を終えている等温壁を有する圧縮性チャネル乱流での、ラージ・エディ・シミュレーションにおいて必要となる開発中のコヒーレント構造型1方程式サブグリッドモデルに関する研究成果は現在日本機械学会に論文が掲載された。当該年度は本研究室に所属している大学院生と断熱壁を有した圧縮性チャネル乱流の直接数値計算による詳細なデータベース作成を完了し、モデルの有効性の検討を行って、いくつかの学会でその内容を発表してきた。さらに、等温壁を有する圧縮性正方形ダクト内乱流の直接数値計算を実行中であり、その一部の結果は既に当該研究室の学生により学会発表され、さらに夏の学会においてよりマッハ数のケースを増やしたデータについての講演を予定している。その後、本年度はそのデーターベースについてのアプリオリおよびアポステリオリテストを実施し、報告していく。また、理論方面からのモデリングについても分子粘性率と分子拡散率の比であるプラントル数の影響について実行した無限級数展開を組み込んだ2スケール直接相関近似理論による結果を発表したので、随時論文化していく。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
理論研究面での困難さはあるものの、学術論文によるSGSモデルの提案やその有効性については等温壁だけでなく、断熱壁面を有する圧縮性チャネル乱流に関しても完了し、次段階である正方形ダクト内乱流のDNSデーターベースの構築も順調に進んでいるから、上述の判断を下しております。
|
Strategy for Future Research Activity |
特に変更はなく、今年度は圧縮性正方形ダクト内乱流に関してのモデルの有効性を予定通り実施していく。
|
Research Products
(5 results)