2012 Fiscal Year Annual Research Report
乱れの空間相関計測による高速高数密度噴霧における渦構造の解明
Project/Area Number |
22560172
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
植木 弘信 長崎大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (30160154)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 液体微粒化 / 液体微粒化 / 燃料噴霧 / 液滴速度 / 液滴サイズ / ウエーバー数 |
Research Abstract |
1.高圧場における噴霧微粒化過程の評価 コモンレールにより供給される軽油を噴孔径0.113 mm の5噴孔インジェクタを用いて定容容器内に間欠噴射した。ソレノイドに印加した噴射信号の期間は3.0 ms,間隔は330 msである。定容容器に窒素ガスを充填することにより噴霧の雰囲気圧力を大気圧から3.0 MPaまで変化させた。容器内の温度はいずれの雰囲気圧力の場合も296 Kとした。実験条件としてレール圧を80および120MPaに設定した。その結果、液滴サイズは噴孔下流に向かって減少すること、雰囲気圧力の増加により液滴分裂が促進され,液滴数密度が増加すること、さらに、渦に関連した噴霧幅の増加に伴う液滴数密度の減少は,液滴の分裂に伴う液滴数密度の増加よりも顕著であることを明らかにした。 2.サイクル変動の評価 噴霧の形状等の特性は噴射毎に変化しており,この変化はサイクル変動と呼ばれる。液滴速度およびサイズの相関から渦構造を把握するために、各噴霧におけるサイクル変動を評価した。レール圧が80MPaに設定されたコモンレールから供給される軽油を噴孔径0.113mmの5噴孔インジェクタを用いて定容容器内に間欠噴射し,噴霧液滴をL2Fで計測した。噴射開始信号の印加期間は3.0ms,各噴射の間隔は330msとした。定容容器内に窒素ガスを充填し圧力を1.0から3.0MPaへと変化させた。測定を噴孔出口から12mmの噴霧中心において行った結果,平均液滴速度とサイズのサイクル変動はいずれの雰囲気圧力においても高い相関係数を示すこと、速度とサイズが大きなサイクルではデータレートが高いこと、さらに、雰囲気圧力の増加に伴い速度とデータレートの相関係数およびサイズとデータレートの相関係数は増加することを明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)