2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22560176
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
木村 元昭 日本大学, 理工学部, 教授 (70204998)
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Keywords | 噴流 / 拡散制御 / DBDプラズマアクチュエータ |
Research Abstract |
本研究では噴流にDBDプラズマアクチュエータによる誘導流を印加することにより,噴流拡散の初期領域を操作し,噴流拡散制御のガイドラインを示すことを目的とする.平成22年度は,(1)電極(銅箔)と誘電体(ポリイミド)の形状と配置が噴流拡散に対しいかに影響するか,また,(2)電極に印加する電圧および周波数が噴流拡散にいかに影響するかを,レーザーシート法による可視化,PIVによる2次元速度分布解析,および熱線流速計による実験的手法により明らかにした.研究は日本大学理工学部3号館315室にて実施された.コンプレッサーから供給された空気は質量流量計にて流量計量,さらにシーディング粒子を添加し内径26mm,長さ1200mmの助走管導かれ出口直径10mmの先糸田ノズルより大気中に噴出された.噴出レイノルズ数は1000である.円形電極はノズル出口面に厚さ125μmのポリイミドシートの両面にエッチング加工により銅電極を配置したものを同心に貼り付け,DBDプラズマアクチュエータを形成した.円形電極は直径31,41,61,幅2mmを用意した.電源より印加電圧2kV~8kV,および周波数4kHz~10kHzの交流電圧を加えプラズマを発生させ,ノズルから噴出する噴流の制御を試みた.次のことが明らかとなった.(1)電極の径を大きくすると縮流効果を与える位置がノズル出口から離れ,誘起流れの当たる角度が緩やかになることから縮流効果も小さくなる.(2)電極に印加する電圧の増大は主噴流の縮流効果を増大し,周波数の増加は拡散効果を増大する.
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Research Products
(2 results)