2012 Fiscal Year Annual Research Report
低GWP冷媒R-1234yfの細管内沸騰熱伝達と冷凍機油の影響
Project/Area Number |
22560188
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
斎藤 静雄 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 助手 (60170502)
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Project Period (FY) |
2010-10-20 – 2013-03-31
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Keywords | 低GWP冷媒 / 沸騰熱伝達 / 冷凍機油 / 流動様式 |
Research Abstract |
平成24年度は、内径4mmのSUS管内に相溶性の潤滑油(PAG(VG46))と純冷媒(HFO-1234yf)の混合した冷媒の水平管内沸騰熱伝達の実験を行い、流動、沸騰様相を加熱のできる自作サイトグラス(ガラス管の外壁にITO被膜を施し通電加熱できる)を通して観察し、熱流束(q)、質量流束(G)、オイル濃度(C0=100Goil/(Gv+Goil))、クオリティ(x=Gv/G)の影響を調べた、ただしGv,Goilは冷媒の質量流束、オイルの質量流束。蒸発温度15℃、熱流束6-24kW/m2、質量流束100-300kg/m2s、オイル濃度(C0)0-4.5wt%の範囲で実験を行い以下の成果が得られた。 1)C0=1.39wt%,x=0.24 で、q>=12kW/m2において、加熱面(底面)からの激しい沸騰、連続的な蒸気泡が観察された。C0、qの小さい場合には観察されない現象である。 2)Gが大きくなると液スラグ中に滞在する蒸気泡の数の増加がある、気液界面状の泡は反対に少なくなる。Gが大きくなると気液界面に働くせん断力が大きくなり泡を破裂させると考えられる。 3)C0>=0.7になると、加熱面で生じた蒸気泡は気液界面に達した後、崩壊せずに泡を維持するようになり、C0増加と共にその量も増加する。一般に、C0の増加により冷媒―オイルの混合物の粘性、表面張力が増加することで説明される。 4)オイル混入により気液界面状上に存在した泡の大きさ、量は、xの増加により泡の大きさは小さくなり、量も少なくなる。気液界面に働くせん断力の増加と考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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