2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22560218
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Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
太田 浩之 長岡技術科学大学, 工学部, 教授 (30233141)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ローラガイド / 位置ずれ / 発生機構 / 低減法 |
Research Abstract |
本研究は,ローラガイドの反転時位置ずれの発生機構を解明し,その低減法を得ることを目的としている. はじめに,スキュー対策をしていないローラガイドを対象とし,1個のころにのみ初期スキュー角を与えた場合,およびすべての初期スキュー角がゼロの場合の両方について,反転時位置ずれ,ころのスキュー角,およびころからキャリッジに作用する力をマルチボディ解析(MBA)で計算した.MBAの結果,以下のことが明らかになった.(1)ローラガイドの反転時位置ずれは,ころがスキューした場合に発生する.(2)スキュー防止対策をしていないローラガイドでは,ころのスュー角は,運転中,ほぼ初期スキュー角のままである.(3)ころに初期スキュー角を与えた場合には,ころからキャリッジに作用する力の大きさと方向が,往きと戻りで異なる.一方,すべてのころの初期スキュー角がゼロの場合には,このような変化は生じない. 次に,これらのMBAの結果に基づいて,考察を行った.そして,ローラガイドの反転時位置ずれは以下の機構で発生することを示した.ころがスキューすると,ころとキャリッジの間でころの軸方向のすべりが生じ,摩擦力が発生する.すべりの方向は,往きと戻りで異なるため,摩擦力の方向も異なる.その結果,往きと戻りでころからキャリッジに作用する力(垂直接触力と摩擦力の合力)の方向と大きさが異なり,反転時位置ずれが発生する. 最後に,ころのスキューを抑制するためにアンチスキューイングブレース(ASB)を提案し,ASBによるころのスキューの抑制効果および反転時位置ずれの低減について調べた.その結果,ASB付きローラガイドでは,ころの軸方向すきまが小さいほど,理論最大スキュー角が小さくなり,反転時位置ずれが低減されることを明らかにした.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)