2012 Fiscal Year Annual Research Report
多チャンネル波形同期法を用いたアクティブ移動消音に関する基礎研究
Project/Area Number |
22560223
|
Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
西村 正治 鳥取大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (60346369)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | 騒音 / 音響 / アクティブノイズコントロール / 波形同期法 |
Research Abstract |
周期音を対象に,複数の人が室内を自由に動き回っても,常にその人の耳元を消音するアクティブ移動消音の基本的な手法を提案し,その有効性をシミュレーションとモデル実験で確認する.具体的には,周期音に有効で,制御用スピーカから受音点までの音響伝達特性が変化しても追従することが可能な波形同期法を多チャンネル化し,両耳近傍に設置したマイクロホンを受音点として,移動する複数の受音点を固定した複数の制御用スピーカで制御するシステムを構築する. 昨年度までの研究で,多チャンネル波形同期法の基本アルゴリズムを導出し,シミュレーションでその有効性を確認した.また,2チャンネルシステムが実行できる専用DSPボードを作成し,電気信号,スピーカ音源に対して実験を行って,1チャンネルシステムでは,固定受音点のみならず,移動受音点や周波数変化に対しても,十分なスピードで追従できることを確認した.本年度は2チャンネルシステムに対して実験を行い次の結果を得た. 1.2チャンネルシステムでは,スピーカと誤差マイクロホンの配置条件によっては,うまく収束する場合と収束できない場合があることが判明した. 2.また,その原因は音場の条件に起因しており,第3のスピーカを設置し,冗長性を持った制御をすることによって解決できる可能性があることが見出された. 3.成果をinterrnoise2012で発表した.
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|