2012 Fiscal Year Annual Research Report
剛体容器内の液面スロッシングの内部共振現象に関する研究
Project/Area Number |
22560225
|
Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
池田 隆 広島大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (50115523)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | 流体関連振動 / スロッシング / 液体貯槽 / 非線形振動 / 内部共振現象 / 長方形断面容器 |
Research Abstract |
本研究では,部分的に液体の入った長方形断面容器が斜め水平方向(励振方向α)に正弦励振される系を対象とし,液面スロッシングの(1,0)モードと(0,2)モードの固有振動数の比が1:1の内部共振条件が満たされる場合,液面スロッシングの非線形挙動について調べた.理論解析では,2つの優勢なモード(1,0と(0,2)に加え7つの高次モードを考慮して,スロッシングに対するモード方程式を導いた.これらのモード方程式にvan der Polの方法を適用して,スロッシングに対する共振曲線を解析的に求めた.数値計算による共振曲線,および数値シミュレーションによって,励振方向,容器断面のアスペクト比,および液位が共振曲線に与える影響について調べた.その結果を以下にまとめる. (1)α=0°の場合,励振変位により(1,0)モードだけが直接励振されるが,オートパラメトリック共振により,特定の励振振動数範囲で(0,2)モードも発生し,その結果,液面には右回りまたは左回りのスワール現象が発生する.また,共振曲線の一部の分枝でホップ分岐が起こり,カオス振動を含む振幅変調現象が発生する. (2)α≠0°の場合には長方形断面の奥行方向にも励振外力は働くが,直接(0,2)モードは対称モードであるため励振変位によって直接励振されない.そのため,励振方向αが0°から90°に変化するにつれ,(1,0)モードの振幅が小さくなるため,オートパラメトリック共振による作用も小さくなり,(0,2)モードの振幅も小さくなる.αが90°に近づくにつれ,(0,2)モードは発生しなくなり,α=90°の場合には(1,0)モードも振動しなくなる. (3)液位が比較的深い場合,長方形断面容器の奥行が小さくなるにつれ,(1,0)モードと(0,2)モードの固有振動数の比が1:1:から変化し,オートパラメトリック共振が発生する範囲が広くなる.
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|