2012 Fiscal Year Annual Research Report
ボイラ・熱交換器で発生する大音響騒音の対策法に関する研究
Project/Area Number |
22560226
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Research Institution | Tokushima Bunri University |
Principal Investigator |
石原 国彦 徳島文理大学, 理工学部, 教授 (30380108)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 空力自励音 / 共鳴周波数 / 共鳴モード / ゴム板 / 固有振動数 / 音響減衰比 / 管群 / 自励音発生流速 |
Research Abstract |
ボイラ,ガス加熱器などの熱交換器では,カルマン渦とダクト内の音場の干渉により空力自励音と呼ばれる大音量の騒音が発生するすることがある.本研究ではこの空力自励音の発生メカニズムを明らかにし、従来の対策であるバッフル板挿入の対策メカニズムを明確にするとともに、新しい対策として,ダクトの両側面に伸縮可能なゴム板を取り付けることを試みた.なぜならこれによりダクトへの送風時に自励音が発生したとき,ゴム板が振動することによって流れ直角方向の共鳴モードを抑えられるのではないかと考えたからである.このゴム板の振動がダクト内の自励音にどのような影響を与えるかを実験により明らかにしていくとともに,伸縮によるゴム板の張力の変化が自励音に作用する影響についても検討した. 本研究において得られた結果は以下の通りである. (1)ゴム板をダクト内側壁全面に装着することは自励音の抑制に効果がある.ただしその効果はゴム板に加わる張力に影響され,張力が大きくなると自励音が発生する場合もある.(2)ゴム板に加わる張力が大きいほど,ダクト内の音響減衰比ζは小さくなる.(3)管群列数が少ないほど,高い張力のゴム板でも自励音の抑制が可能となる.(4)過去の実験との比較から,ゴム板をダクト内壁全面に装着した場合,ダクト内の音響減衰比ζが大きくなり,自励音が抑制されるという推測が成り立つ. (5)N=5列以上では,従来の自励音発生予測に反し,吸音材以上の自励音抑制効果が得られた.(6)高い抑制効果を得るには,ゴム板部が管群部とその下流部に十分な長さで存在することが必要である.(7)過去の実験から得られた自励音予測は,柔軟壁の位置を移動させた場合には利用できない.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)