2012 Fiscal Year Annual Research Report
高速走行体の地震時走行安定性向上技術に関する基礎研究
Project/Area Number |
22560228
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
新谷 篤彦 大阪府立大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (90295725)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 智博 大阪府立大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (60347507)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 機械力学・制御 / 交通工学・国土計画 / 地震 / 減災 / 耐震 |
Research Abstract |
近年,世界的動向として,経済効率追求などのため,物資や人の輸送は高速化する傾向にあり,列車の速度も500km/hの超高速に突入しようとしている.一方,近年巨大地震の多発や,地球温暖化の影響により,地震外力や風荷重が巨大化しつつある.そのため,列車が脱線,転覆する危険性が増大しつつある.そのような危険を未然に防ぐためには高速走行体の地震を受ける時の動的な安定解析が不可欠である.これまでの研究では準静的な解析が多く,大規模な地震時の動的な応答に関するものはあまり見られない.本研究では高速走行体の比較的簡単なモデルに基づく大規模地震時の動的挙動解析を行い,地震時走行安定性を向上させるシステム構築のための基礎研究を行った. 平成22年度の1車両のモデリングと転倒評価,平成23年度の地震動の水平動上下動連成効果の影響の検討を受け,平成24年度は主に,転覆の危険性を減らすために非線形支持構造(動ストッパ)の改良について検討を行った.まず各動ストッパの転倒への影響の大きさについて検討した.その結果,車体台車間の左右動ストッパ,台車輪軸間の上下動ストッパの影響が大きいことが分かった.次に従来のストッパでは変位-復元力特性が折線近似で検討されていたが,今回簡単な1次関数,2次関数等で近似した動ストッパを検討し,新潟県中越地震,兵庫県南部地震,東北地方太平洋沖地震などの特性の異なる地震波を用いて,応答の挙動の差を調べた.その結果動ストッパの復元力特性をうまく選ぶと転覆危険性が減らせる可能性があることが分かった.また,転覆危険率の低減と動ストッパの変位の低減はトレードオフの関係になっており,適切な値を求める必要があることが分かった.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)