2010 Fiscal Year Annual Research Report
ラグに起因する起振力同定による農耕車両の振動発生メカニズムの解明
Project/Area Number |
22560236
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Research Institution | Ube National College of Technology |
Principal Investigator |
藤田 活秀 宇部工業高等専門学校, 機械工学科, 准教授 (50390498)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
齊藤 俊 山口大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (10162207)
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Keywords | 機械力学・制御 / 解析・評価 |
Research Abstract |
ラグ付きタイヤの回転時の挙動を,簡易的な動的特性計測装置を用いて前後・上下方向について計測し,回転速度を変化させた時の挙動の特性を調べた.また,タイヤ単体の振動特性について非回転・設置の状態で実験モード解析手法により固有振動数及び固有振動モードを調べた.得られた結果から,タイヤ単体の振動特性が回転時の挙動に及ぼす影響について調べた結果,以下の知見が得られた. 1.回転時の挙動については,ある特定の回転数で振幅が大きくなる共振的な現象が発生することが確認でき,共振的な現象が発生する回転数は上下方向と前後方向で異なり,それぞれの方向について共振周波数を特定できた. 2.タイヤ単体の振動特性としては,上下方向に剛体的に振動するモードと周方向に剛体的に回転するモードの固有振動数が確認できた. 3.共振周波数と固有振動数を比較した結果,ラグによる起振周波数とタイヤ単体の固有振動数が一致すると,対応する固有モードの方向の挙動が増大する共振現象が発生していることが判明し,タイヤ単体の振動特性が回転時の挙動に影響を及ぼしていることが確認できた. これらの特性を更に精度よく計測する為,実際の走行状態に近い状態での挙動を計測できる動的特性計測装置を新たに製作した.平成23年度は新たな装置を用いて,付加荷重やタイヤ空気圧の影響,更にはタイヤ回転数の高速化の影響について調べる予定にしている.
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Research Products
(4 results)