2012 Fiscal Year Annual Research Report
統合脳活動計測による匠の技の脳科学的解明およびバーチャルトレーニングへの応用
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22560241
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
綿貫 啓一 埼玉大学, 理工学研究科, 教授 (30212327)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 人間機械システム / 技能伝承 / 人材育成 / 脳科学 / バーチャルリアリティ / 拡張現実感 |
Research Abstract |
平成24年度の研究実績を以下に示す. (1)複合現実感技術を用いた技能伝承およびデザインレビューの有用性の検証:拡張現実感技術を用いたデザインレビューの事例として研究を行った.このデザインレビューシステムでは,三面図をマーカとして使用し,それに合せて立体映像および湯口系方案を表示した.三面図上に表示している3次元データはキーボードやマウスを操作することで,見る角度を変更することができるようにしている.そのため,直感的に観たい角度からデータを観ることが可能である.このシステムを用いてデザインレビューをすることで,三面図から立体図や湯口系を想像できない人も製品のイメージを把握できるため,試作品を製作する前に十分な議論を行うことができ,試作品にかけるコストを減らすことが可能となった.また,本システムのように技術文書にマーカを取り入れることで,若い技術者への教材として使用することも可能である.言葉では表現が困難な図形も3次元データとして表示できるため,学習者の理解を高めることができた. (2)バーチャルトレーニングへの応用:地元企業技術者・技能者とも連携しながら,鋳造および切削機械加工分野について,ものづくりの技能伝承における「身体知獲得過程の脳科学的分析」を基づき,「工学的応用(バーチャルトレーニングと職場訓練との融合)」を分野横断的な質的研究を行うことにより,ものづくりにおける新たな技能伝承法や人材育成法の確立した. (3)研究成果のまとめ:平成22年度から平成24年度までに得られた研究成果をまとめるとともに,実際の設計・製造現場での導入を検討した.また,学会発表等を通じてその研究成果を広く公表した.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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