2011 Fiscal Year Annual Research Report
光学式振動型センサのための光ファイバ先端でのマイクロ光造形システムの構築
Project/Area Number |
22560258
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Research Institution | Gifu National College of Technology |
Principal Investigator |
稲葉 成基 岐阜工業高等専門学校, 電気情報工学科, 教授 (30110183)
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Keywords | 光ファイバ / 光造形法 / センサ / 光駆動 |
Research Abstract |
光ファイバ先端にセンサ等を構築するための光造形法の確立を目的としている。具体的には、光ファイバ先端の断面に構築するシステムと、光ファイバ先端の側面に構築するシステムを開発する。 5年計画の2年目であり、初年度の基礎的な研究を発展させた。研究の成果を研究の目的及び計画と照らし合わせて以下に記す。 1)顕微鏡システムによる光造形で、光ファイバ先端の側面への光造形を行い、造形物の基礎的な特性を測定する予定であった。ファイバを回転させるシステムのプロトタイプを構築し、側面への光造形を行ったが、造形物の基礎的な特性の測定までは至っていない。 2)顕微鏡システムによる光造形で、光ファイバ先端の断面への光造形を行い、造形物の基礎的な特性を測定する予定であった。簡単な光駆動グリッパを製作し、その基礎的な特性を測定した。 3)サーキュレータを用いた新たな位置決め方法の実験を行い、これが効果的であれば、上記の実験に適用する予定であったが、あまり効果的ではないことが判明した。顕微鏡システムで十分対応できるのでこの方式の研究は取りやめた。 4)シングルモードファイバによる光造形法に関する基礎的な実験を行い、これが効果的であれば、光ファイバの側面及び断面に適用する予定であった。良好な結果が得られ、この手法で、光ファイバ先端断面に光駆動マイクロクリーナーを構築することができた。これは新たに得られた知見である。 五年計画の二年目であるが、公開できるものはある程度公開した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
光ファイバ先端断面での造形物の構築およびその特性の測定は順調に進展している。先端側面での構築物の特性の測定が若干遅れている。シングルモードファイバを用いた手法は予定以上に進展している。また、マイクログリッパやマイクロクリーナー等の造形物に関する新たな知見が得られつつある。
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Strategy for Future Research Activity |
光ファイバ先端での光造形法の確立という目標の推進には大きな変更はないが、造形物の対象を、新たな知見が得られつつあるマイクロクリーナーなどのアクチュエータを中心にして行い、そのあと、センサ関連の研究を実施する。
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