2012 Fiscal Year Annual Research Report
集積化を指向した低ノイズ高パワー密度フライングキャパシタマルチレベルインバータ
Project/Area Number |
22560264
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
佐藤 之彦 千葉大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (50205978)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 電力変換器 / マルチレベル / 高パワー密度 / 高調波低減 / 集積化 |
Research Abstract |
平成24年度は,フライングキャパシタ方式のマルチレベルインバータの出力高調波解析と,平成23年度までの実績を踏まえた第三次実験装置を構築し実験的検討を行った。得られた実績は以下のとおりである。 1. 第三次実験装置として,出力800Wのフライングキャパシタ方式の7レベル三相インバータを試作し,基礎特性に関する実験データを取得した。この試作装置では,第二次試作装置と同様に主回路スイッチ素子の所要耐圧が低くできることから低耐圧で低オン抵抗の表面実装タイプのMOSFETを採用することにより,高効率を実現すると同時に放熱器を不要とすることができ,集積化の実現可能性を明確にすることができた。さらに,第二次試作装置に比較して高効率化と小型化を向上させ,最高効率99.0%,パワー密度3.56W/ccを実現した。 2. マルチレベル化による出力波形改善効果を定量的に明らかにするために,出力電圧波形の理論解析を行った。さらに,その結果を踏まえて,交流側に接続するフィルタのパラメータを考慮した出力電流高調波の算定を行い,出力電圧高調波の理論解析結果が,変換器のレベル数の設定や出力フィルタの設計を行う際の有力な指針となりえることを実証した。 3. 以上の理論的,実験的検討結果に関して,米国ローリー開催されたIEEE ECCE(Energy Conversion Conference and Exposition),電気学会産業応用部門大会,電気学会全国大会で成果発表を行い,この分野の国内外の研究者と最新の情報交換を行った。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)