2010 Fiscal Year Annual Research Report
分散型電源連系パワーコンディショナを利用した配電ネットワークにおける電力品質向上
Project/Area Number |
22560268
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
川崎 章司 福井大学, 大学院・工学研究科, 助教 (90262609)
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Keywords | 分散型電源 / パワーコンディショナ / 電力品質 / 配電ネットワーク / 高調波 / 総合電圧ひずみ率 / 電圧不平衡 / 協調制御 |
Research Abstract |
本研究は,電力自由化や環境問題への意識の高まりを背景に,配電ネットワークへの導入が促進されている太陽光発電や風力発電などの自然エネルギーを利用した分散型電源の良い面にだけ目を向けるのではなく,分散型電源の多数台連系が配電ネットワークに及ぼす悪影響について,特に電力品質に及ぼす影響についてシミュレーションによる解析を行い,また,電力品質の向上のための一対策として,分散型電源連系パワーコンディショナを有効活用した配電ネットワーク全体で電力品質向上効果のある協調制御システムを開発および設計し,数値計算シミュレーションと模擬配電系統実験設備を用いた実験との両面から有用性を検証するものである。今年度は,MATLAB/simulinkやX-TAP等の汎用の瞬時過渡解析ツールを用いて,分散型電源の多数台連系が配電ネットワークにおける電力品質,とりわけ高調波・総合電圧ひずみ率に及ぼす影響について解析を行った。また,配電系統に設置されているセンサ付開閉器の情報を利用した複数台のパワーコンディショナの協調制御による配電ネットワーク全体における総合電圧ひずみ率抑制方法の提案および住宅用単相パワーコンディショナによる配電ネットワーク全体における電圧不平衡の改善に関する基礎研究を行った。更に,シミュレーションによる提案手法の妥当性の検証を行った。得られた研究成果については,国内の関係学会および研究会で発表を行った。なお,模擬配電系統実験設備を用いた実験に関しては,パワーコンディショナ開発装置を購入し,現在,実験準備中である。
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Research Products
(5 results)