2012 Fiscal Year Annual Research Report
分散型電力情報IDチップによる多元的電気エネルギーマネジメントシステム
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22560269
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Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
Principal Investigator |
鵜飼 裕之 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (40135405)
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Project Period (FY) |
2010-10-20 – 2013-03-31
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Keywords | 電力システム / 電力品質 / モニタリング / 分散システム / 太陽光発電 / 電力安定化制御 / 電圧リスク |
Research Abstract |
次世代電力システムにおけるマネジメントシステムの高度化を目的として,①分散型電力情報IDチップの開発と機能標準化,②不確実な潮流変化に自律分散的に対応できる電圧マネジメントシステムの構築,③電力情報に基づく設備形成のリスク-クオリティマネジメントについて,以下の成果を得た. ①開発した電力品質マネジメントソフトをDSPボードに実装し,瞬低・高調波障害などの電圧リスクに対する測定精度,通信速度などの装置基準について検討した.また,変電所制御システムにおける国際標準であるIEC61850に準拠した模擬制御システムを構築してデータ転送システムGOOSEを実装し,通信負荷によるデータ欠損などの制御リスクについての定量的な評価を行った. ②近い将来,大量に導入が予想される住宅用太陽光発電システムによる配電系統電圧リスクに関して,電圧上昇,電圧不平衡,高調波など様々な電源品質を同時に保証する観点から,現有の設備である変電所変圧器タップ切替制御(LDC),SVR,需要家SCなどを有効に活用する協調的制御手法について検討し,配電系統の複数ノードに電力情報IDチップで設置して取得したデータを有効に活用した協調的な最適化手法を提案し,実規模系統を模擬したシミュレータによりその有効性を検証した.また,配電系統の電圧制御のための追加投資を抑制することを目的として,増加する電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)に搭載される小容量蓄電池が需要家に繋がることを想定し,それらの充放電と既設のSVRを協調的に動作させることで電圧変動を抑制する手法を提案した. ③電力流通リスクについて基礎的な検討を行う目的で,電力規制緩和によって今後想定される地域間連系潮流の増大に対して,各地域間の位相角差を活用した地域分散型周波数制御法を提案し,連系線潮流量が制御パラメータに依存することを明らかにした.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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