2010 Fiscal Year Annual Research Report
進行波型直接エネルギー変換器における変調方式の実験研究
Project/Area Number |
22560273
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
竹野 裕正 神戸大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (90216929)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
八坂 保能 神戸大学, 大学院・工学研究科, 教授 (30109037)
中本 聡 神戸大学, 大学院・工学研究科, 助手 (10198260)
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Keywords | プラズマ・核融合 / 直接発電 |
Research Abstract |
進行波型直接エネルギー変換器の変調過程は,これまで系統的な研究,特に実験的に取り組まれたものはほとんど見当たらない.研究代表者等のグループでは,本研究で扱うものと同種の単一対一様電界変調電極系を組み込んだ実験装置で研究を進めており,それらの研究成果を含め,6月の研究会,7月および10月の国際会議でそれぞれ発表した.特に10月の国際会議で示した結果では,下記の実験結果と符合するように,深い変調が得られないという問題点が現れていた. 実験装置におけるイオンビームの収束に関しては,従来の引出し電極では平均電流密度で評価した場合,軸方向に10cm程度で50分の1程度に減少する.引出し電極の下流に簡易収束電極を配置した場合でも2倍程度の改善しか得られず,今後の実験には不十分である.専門家から知識を得て,新しい引出し電極系の製作を行った. 変調過程の系統的な評価の第一歩として,単一対一様電界変調電極系を扱った.電極間隔に注目してまず数値計算を行い,模擬実験装置での実験に即した条件では,電極間隔を2cm程度にすることが適切と判断される結果が得られた.これを元に電極系を製作し,実験を行った.数値計算ではビームは十分深く変調されたが,実験結果ではビームの一部粒子しか変調を受けていないと思われる結果となった.電極系と測定器の軸方向距離/電極のビーム通過孔の形状/印加電圧の直流成分等の依存性を調べたが,報告書作成時点では改善される条件は見出せていない.
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Research Products
(2 results)