2012 Fiscal Year Annual Research Report
高効率・低ひずみ超高周波カスコード電力増幅器に関する研究
Project/Area Number |
22560321
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
高山 洋一郎 電気通信大学, 先端ワイヤレスコミュニケーション研究センター, 客員教授 (90336826)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石川 亮 電気通信大学, 情報理工学(系)研究科, 助教 (30333892)
本城 和彦 電気通信大学, 情報理工学(系)研究科, 教授 (90334573)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 超高周波 / 電子回路 / 電力増幅器 / カスコード回路 |
Research Abstract |
超高周波増幅器の高利得化・広帯域化,超高周波電力増幅器の高出力化などの回路手法として注目されているカスコード回路について,従来構成に比べて,設計の自由度を拡げることにより電力効率の向上及びひずみ低減が期待できる独立バイアス形カスコード電力増幅器を提案して,一昨年及び昨年度に引き続き,本年度は以下の研究を行った. 1.昨年度,設計製作したハイブリッド回路による独立バイアス形InGaP/GaAs HBTカスコード電力増幅器について,従来形カスコード増幅器と特性比較するため,従来形カスコード増幅器の電力効率特性及びひずみ特性の測定検討を行い,トランジスタ・バイアス条件の独立した設定選択が可能な独立形カスコード構成増幅器の増幅特性の優位性を確認できた. 2.昨年度,小型化が可能なMMICによる独立バイアス形カスコード電力増幅器の実現を目指して設計製作を行ったInGaP/GaAs HBT による電力増幅器に比べて,より良好な特性を実現するためGaAs pHEMTによる独立バイアス形カスコード電力増幅器MMICの設計製作を行った.増幅器MMICはファウンドリにより製作した.その結果,1.9 GHzで出力電力23.6 dBmにおいて最大付加電力効率(PAE)58.3%を得た.また,三次相互変調ひずみ(IMD3)<-40 dBcに対して最大出力電力17 dBm,最大PAE33.3%を得た.さらに1.2-2.0 GHz帯域で最大付加電力効率が53%以上の良好な広帯域電力増幅特性を実現した. 以上,これまでの本研究により,提案した独立バイアス形カスコード電力増幅器が従来形のカスコード増幅器に比べて増幅特性の高性能化を実現できる見通しを得ることができた.本研究の成果はミリ波などへの高周波化が進むワイヤレス通信機器の高性能化に有用な技術を提供できると期待される.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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