2012 Fiscal Year Annual Research Report
複数の信号表現空間における特徴量を用いた地中レーダ用埋設物識別法の構築
Project/Area Number |
22560333
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
西本 昌彦 熊本大学, 自然科学研究科, 教授 (60198520)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 地中レーダ / 探査 / 信号処理 / 特徴抽出 |
Research Abstract |
本研究では超広帯域地中レーダに用いる高精度の埋設物識別手法の構築を行うものである.本年度は,昨年度に引き続き,(1)レーダ信号からのターゲット情報の抽出法の開発,(2)ターゲットの識別性能についての検討,及び(3)探査用アレイアンテナの設計・改良について検討を行った. まず(1)については,前年度に開発した波形校正法を適用することにより,強い地表面クラッタを含むレーダ信号の中から弱いターゲット応答を抽出可能かどうかの検討を行った.その結果,波形校正を行うことにより,地表面クラッタとターゲット応答を明瞭に分離することができた.また,アンテナの周波数特性による波形の歪みと,地表面とアンテナとの相互結合の影響を抑えることができ,ターゲット応答が明瞭に再現できることを確認した. (2)のターゲットの識別性能については,実際に4種類のターゲット(地雷モデル,石,プラスチック塊,発泡スチロール)を埋設して計測を行い,識別性能の実験を行った.まだサンプル数が十分ではないが,整合フィルタを用いることにより,4種類のターゲットを精度よく分類できることを確認した. (3)の探査用アンテナについては,前年度までの検討結果を踏まえて,探査アンテナの作成を行った.アンテナ素子間に装荷する誘電体やシールドケース内の共振を抑えるための吸収体の配置について再検討し,アンテナのパラメータを決定した.重量と機器の関係で,実際に計測に使用したものはまだ2素子であるが,十分な計測を行うことができた. 今後,今回の研究で得られた成果をさらに進展させ,より性能の高いレーダ探査・識別・診断システムの構築を目指していく予定である.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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