2010 Fiscal Year Annual Research Report
BGP・TCPとの連携制御によるP2Pコンテンツ配信の最適化方式
Project/Area Number |
22560359
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
川原崎 雅敏 筑波大学, 大学院・図書館情報メディア研究科, 教授 (70375517)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 聡 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 講師 (90285429)
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Keywords | P2P / 物理網(インターネット) / 連携制御 / TCPウィンドーサイズ / 性能解析 / BGP |
Research Abstract |
本研究は、P2Pトラヒックが物理網(ルータ網)に多大な負荷を印加している現状に対して、P2P通信が物理網トポロジーを意識し、物理網的に近傍にあるピアから所望ファイルを取得するように制御することにより、物理網の負荷を軽減し、P2Pのファイル所得時間を短縮する制御方式を提案・評価することを目的としている。 2010年度では、シミュレーション評価のためのネットワークモデルを検討し、ピア選択の方法として、(1)ルータホップ数が少ない経路、(2)RTTが短い経路、(3)ウィンドーサイズが大きい(帯域が広い)経路、を選択する制御方式についてシミュレーション実験を行った。P2P網はBAモデル、ルータ網は拡張FTPモデルを用いた。評価の結果、方式(2)が、ルータ網リソースの消費が最も少ないことが判明した。方式(3)は、ウィンドーサイズ測定の負荷がルータ網リソースを多大に消費してしまう欠点があった。これらの結果をまとめて、国際会議(EMS2010}に投稿し、発表を行った。 上記を受けて、ウィンドーサイズ測定負荷を軽減する方法を検討し、帯域測定にウィンドーサイズではなくパケットペアを用いる方法を検討し、現在、その効果をシミュレーション中である。 さらに、実網での制御効果検証のために、グローバルなP2P実験網である'PlanetLab'に参加することとし、大学を通じて正式に加入し、機器設定を行った。
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Research Products
(3 results)