2012 Fiscal Year Annual Research Report
BGP・TCPとの連携制御によるP2Pコンテンツ配信の最適化方式
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22560359
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
川原崎 雅敏 筑波大学, 図書館情報メディア系, 教授 (70375517)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 聡 筑波大学, システム情報系, 講師 (90285429)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | P2P / 物理網(ISP網) / パス選択 / 利用可能帯域推定 / BGPパス情報 |
Research Abstract |
本研究は、P2Pトラヒックが物理網(ISP網)リソースを圧迫している問題に対して、物理網的に近傍にあるピアあるいは経路上に十分な空き帯域があるピアから所望ファイルを取得するように制御することで、集中サーバを用いることなく、ネットワークの利用効率向上とP2Pのファイル取得時間短縮を図る制御方式を提案・評価するものである。 22,23年度は、所望ファイルを保持する複数のピアに対して、要求ピアまでの経路状態を計測し、最も物理網リソースを消費しないピアからファイルを取得する方式を検討した。24年度は、ファイル所持ピアからの経路に十分な空き帯域がない場合に、迂回経路を自動的に探して負荷分散する方式を検討した。最短経路ルーチングでは周辺リンクに空き帯域があっても特定リンクに負荷が集中することが起こりうる。そこで、リレーノードを戦略的に設定し、そこを経由させることで負荷を分散させる方式を提案し、線形計画法より1~2桁少ない計算量でほぼ同等の効果が得られることを示した。 また、P2P方式を用いたNetwork-Bootingについて、ディスクイメージをユーザ間で共有する方式を提案し、キャンパスネットワークにおける112クライアントで有効性を確認した。さらに、CDN (Content Delivery Network)におけるDNSのトラヒック解析を行い、最寄のサーバから情報を取得することによる網負荷軽減効果を確認した。 24年度には更に、22,23年度にシミュレーションで提案・評価してきた方式をPlanet-Labを用いて実網で検証すべく、提案方式を研究室内の機器群に実装し、正常動作を確認した。しかしPlanet-Labは、筑波大学学術情報メディアセンターから米国の窓口に正式な参加申請を行ったが、1年以上経っても参加に至らなかった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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