2012 Fiscal Year Annual Research Report
理論的圧縮限界を目指した超高精細動画像信号の可逆圧縮
Project/Area Number |
22560361
|
Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
加藤 茂夫 宇都宮大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (00143529)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長谷川 まどか 宇都宮大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (80322014)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | 情報工学 / 情報源符号化 / データ圧縮 / 画像符号化 / 算術符号 |
Research Abstract |
超高精細動画像符号化伝送システムは符号化モデル部とエントロピー符号化部に分けて考えられる.符号化モデル部については,フレーム間動き補償とマルコフモデル符号化を併用した手法を検討しているが,すでに平成22,23年度の研究でマルチフレームを用いた動き補償の効率化及び高速化を提案した.平成24年度はおもにエントロピー符号化についての検討を行った.すなわち,原理的に高効率の符号化手法として知られている算術符号について情報源拡大を行うことにより符号化及び復号の処理時間を劇的に短縮する手法を開発した.一般に,エントロピー符号化に算術符号化を用いた場合,符号化および復号に多大な時間を要する.そこで本研究では,無記憶2元情報源の拡大および確率値の事前計算を用いて,符号化および復号時の演算回数を削減することにより,乗算型2値算術符号の高速化を図る方式を提案した.また,符号化および復号シミュレーションを行い,提案方式は従来方式と同等の符号化効率を保持しながら,従来方式より高速な符号化が可能であることを確認した.具体的な成果としては,優勢シンボルの出現確率0.5~0.9の範囲および情報源拡大の次数16において,提案方式を用いることで,符号化時の実行時間比では従来方式の20パーセント,また復号時の実行時間比では25パーセント程度で処理が可能であることを確認した.さらにこれらの成果を組み合わせることにより,超高精細画像符号化伝送システムの枠組みを検討した.なお,これらの成果は種々の国際会議や学会研究会などで報告しているほか,現在,電子情報通信学会論文誌に投稿中である.
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(7 results)