2010 Fiscal Year Annual Research Report
適応マルチバンドパルス型UWBによる高信頼微弱無線伝送技術の研究
Project/Area Number |
22560366
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
佐々木 重信 新潟大学, 自然科学系, 教授 (20242399)
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Keywords | UWB / パケット伝送 / 高信頼伝送 / 同期捕捉 |
Research Abstract |
周囲の電波環境に応じて適応的に信号の周波数帯と電力を制御する適応マルチバンドパルス型ウルトラワイドバンド(UWB)方式による高い信頼性を持つ小電力無線データ伝送の実現を目標とした。本年は、基本となる直接拡散パルス型UWBによる「一定レベルの受信性能を得る確率」である誤り率の累積分布による評価を、UWBマルチパス通信路モデルを前提に行った。またUWBによる時間-周波数ダイバーシチ送受信技術の開発の前段階として、UWBにおける協力中継の効果を計算機シミュレーションにより明らかにした。ここでは非見通しのマルチパス環境における伝送に、見通し環境を確保できる中継局を導入した場合の受信性能をシミュレーションにより評価した。非見通し環境における単純なダイバーシチ受信と比較を行い、受信性能を改善できる可能性を示した。 また現在の無線データ通信の主流であるパケット伝送に着目し,パケット伝送の成功確率の向上のカギとなる同期捕捉について、マルチパス環境を前提とした理論解析、性能評価を行った。ここではRAKE受信による時間ダイバーシチによるマルチパス対策と、同期点を誤って検出するリスクを減らすためのと確認モードを導入し、同期捕捉性能の向上と、誤同期により、パケットのプリアンブルの時間内で同期が完了しないことによるパケット損失のリスクを減らすことを狙いとした。計算機シミュレーションによる性能評価を行い、同期捕捉性能の向上が見込めることを示した。
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Research Products
(4 results)