2011 Fiscal Year Annual Research Report
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22560367
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Research Institution | Japan Advanced Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
KHOIRUL Anwar 北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助教 (20535372)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 正 北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 教授 (40452114)
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Keywords | ターボ原理 / EXIT解析 / 相関情報源 / 協調通信 / リンク間相関 / 情報理論 / ターボ等化 / ネットワーク符号 |
Research Abstract |
CODE-SWANプロジェクトの主な目標は、Multiple-Input Multiple-Output (MIMO)協力ワイヤレスネットワークにおいてSlepian-Wolf(SW)レート領域とMultiple Access Channel (MAC)レート領域の両者の利点を融合させることを可能とする理論的基盤を構築するとともに、漸近的にレート限界に迫る実用的なアルゴリズムを開発することにある。当該年度では、ターボ原理に基づく繰り返し復号法において情報源の相関に対応した対数尤度比の更新式を組み込むことで達成できることを示した。具体的には 1.マルチパス伝送路を介したシングルキャリア伝送において、マルチユーザMIMOから、空間ターボ符号、さらに、相関のある情報の同時伝送の等化と信号合成へと進化する道筋を示し、信号分離を効率的に行う方法を考案した。また、その収束特性を多次元外部情報量伝達特性(EXIT Chart)によって解析した。その結果、Doped Accumulatorを用いた伝送符号化チェーンによって、相互情報量を漸近的に理想的な状態に導けることを明らかにした。 2.フェージングチャネルを介したマルチユーザ同時受信システムにおけるそのキャパシティ領域、レート領域を明らかにした。 3。上記結果を、次世代広帯域移動通信方式におけるのぼりリンク伝送技術として有望とさるSingle Carrier Frequency Division Multiple access方式に適用し、その具体的等化アルゴリズムとその特性を評価した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
外部評価委員(4名、全て外国人)からなるSteering Committee Board(すでにこのプロジェクトの意義、計画、欧州プロジェクトととの関連、などについて説明済みであり、Steering Committee Boardとしての参画合意を得ている)の前で主な成果を発表し、評価を受けた(JSPSプロジェクト、COATNET-2:23360170と合同)。その結果、価値のある多くの成果が認められた上、更なる発展の可能性についても前向きな評価を得た。さらに、欧州COST Action IC1004の非EU正式メンバーとして認められるなど、高い評価を受けた。これらを総合して、「当初の計画以上に進展している」と判断できる。但し、上述のミーティングで発表した成果は全て論文として投稿済みであるが、現在査読中のため、下記の「論文・発表」には含めていない。
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Strategy for Future Research Activity |
上述のように、外部評価者(Steering Committee Board)による評価・モニタリングにおいて高い評価を得た上、研究課題をさらに一般化したプロジェクトを欧州ユニオンへ共同提案することで合意した。このための作業が今後必要になるが、全て、本課題研究のためのリソースとは切り離して進める。尚、JSPSプロジェクト、COATNET-2:23360170とともに、プロジェクトが欧州ユニオンへ共同提案へ発展し、JSPSとの関係が失われれば、このような報告は提出されない(原資が異なるため)。
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Research Products
(12 results)