2012 Fiscal Year Annual Research Report
視覚・聴覚・触覚・嗅覚メディアを用いた高臨場感通信に関する研究
Project/Area Number |
22560368
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Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
Principal Investigator |
石橋 豊 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (40252308)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 情報通信工学 / 情報システム / ネットワーク / 感性情報学 / 五感情報通信 |
Research Abstract |
本研究では、昨年度までに構築した自由視点ビデオ伝送システムと力覚メディアを用いた遠隔制御システムを組み合わせて、自由視点ビデオ・力覚メディアを用いた遠隔制御システムを構築した。このシステムでは、自由視点ビデオを見ながら、マスタ端末の触覚インタフェース装置を用いて、遠隔のスレーブ端末の触覚インタフェース装置を操作することができる。このシステムを用いて、視点を自由に変更する場合と、変更しない場合で作業を行い、自由に視点を変更することで大きく作業効率と作業精度が改善されることを明らかにした。また、自由視点ビデオと力覚メディア間の同期を端末間同期制御によって行うアルゴリズムを考案し、実装した。このアルゴリズムは、同期すべき全てのメディアをマスタメディアとして扱い、マスタメディア間同士の出力タイミングを合わせるとともに、メディア間同期誤差の知覚限界(誤差がこれより小さいと、ほとんどの人が誤差を知覚できない)と運用限界(知覚限界より狭く、誤差をこの範囲に収めて運用したい)を設けて、誤差が知覚限界の外に出ると、運用限界まで誤差を小さくしようとするので、高品質なメディア内及びメディア間同期を実現することが可能である。 また、昨年度に作成した嗅覚・触覚・視覚(CG)メディアを用いたネットワーク型果物狩りゲームに聴覚メディア(サウンドによる効果音)を付加し、触覚と聴覚の有無を切り替えることによって、臨場感のQoE(Quality of Experience)評価を行い、それぞれの感覚が臨場感に及ぼす効果を定量的に明らかにした。この際、臨場感の評価手法の検討のため、SD(Semantic Differential)法、評定尺度法、一対比較法を用いた。さらに、嗅覚・触覚・視覚を用いた遠隔生け花においても、触覚と嗅覚の有無を切り替えることによって同様の評価を行った。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(27 results)