2012 Fiscal Year Annual Research Report
次々世代セルラ移動通信システムにおけるセル間無線資源制御による高容量化技術の研究
Project/Area Number |
22560371
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
森 香津夫 三重大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (90324540)
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Project Period (FY) |
2010-10-20 – 2013-03-31
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Keywords | 移動通信 / 無線資源管理 / 高容量化技術 / キャリア・アグリゲーション / セル間協調 |
Research Abstract |
本研究では,次世代セルラ移動通信システム(IMT-Advancedシステム)の下り回線通信(OFDMA方式による多重化を採用)において高容量化・高機能化が可能な新たな無線システム制御技術を確立することを目的とする.研究対象システムに採用されるキャリア・アグリゲーション(Carrier Aggregation: CA)技術に着目し,CA技術をセル間の通信チャネル(コンポーネント・キャリア: CC)に適用するセル間CA技術を確立することにより,システム容量の高容量化と空間的不均一トラヒック分布によるセル間通信品質の不均一化の緩和を目指す.本年度は,研究期間の最終年度に当たる. 本年度は,主課題であるセル間CA技術に関して,これまでに進めてきたセル間CA法の検討(セル間CA法における通信資源割当制御の基本的枠組み,リソースブロック(RB)単位での割当制御)を踏まえ,更なる高性能化技術についての研究を進めた.具体的には,セル間CAにおいて,隣接基地局(eNB)から移動局(UE)に対して実施される通信にスペクトル拡散(SS)通信を導入する手法について検討を進めた.また,SS通信の導入に伴い,当該通信へのRB割当方法を変更する必要が生じたため,その検討も実施した. これらの検討により得られたSS通信を導入したセル間CA法の特性評価を,計算機シミュレーションにより実施した.特性評価の結果,提案手法ではセル間CAを実施しない場合やこれまでのセル間CA法と比較して,UEスループットと伝送遅延特性が向上することが明らかとなった.また,空間不均一トラヒック環境において,SS通信の導入により,セル間の通信品質の差異がさらに縮小することを示した.本年度は,研究成果発表として,国際学会2件(査読有1件),国内学会1件の成果発表を行っている.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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