2012 Fiscal Year Annual Research Report
光振幅位相変調方式に対する自己/相互位相変調効果の高速評価法に関する研究
Project/Area Number |
22560373
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
乘松 誠司 京都大学, 情報学研究科, 准教授 (20303886)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 情報通信工学 / 光ファイバ通信 / ファイバ非線形効果 |
Research Abstract |
本研究は、光ファイバ通信において多波長帯利用による大容量化に関するものであり、特に近年研究が活発化している振幅位相変調(APSK)方式を対象とする。光ファイバ非線形効果の中でも劣化の主要因となる、自己/相互位相変調効果による当該方式の受ける伝送特性劣化を簡易に精度よく定量評価する方法を開発することを主な目的とする。また、受信方式としては、直接検波及びコヒーレント検波の両方を対象とする。 信号の振幅変動及び位相変動によって生じる自己/相互位相変調効果を考えなければならない。さらに自己/相互位相変調効果による影響は、位相変動分だけでなく、強度変動分もあるため、これらも同時に考慮に入れていかなければならない。注意が必要であるのは、APSK方式では2種類以上の大きさの振幅を用いるため、振幅変化の影響は単純ではなく、強度変調方式や差動位相変調(DPSK)方式の検討結果を単純に組み合わせただけでは達成できないと予想される。このため、波形劣化に至る過程を詳細に調査する必要がある。 上記のような観点から以下の項目に示したような結果が得られた。 ● 自己位相変調効果に関して長距離伝送の場合にも適用できるような方法の検討を進め、今年度は従来技術との比較を行った。その過程で、利用する数値積分法について高精度化を行うことにより、積分に用いるサンプル数の低減に努めた。その結果、従来技術と同程度まで計算量を低減できるようになった。現在、さらに低減できる方法を考案中である。 ● コヒーレント検波した場合の誤り率計算法に関しては、計算精度の問題があることが分かったので、その抜本的な改良を行い、その検証の最中である。現在のところ、肯定的な結果が得られつつある。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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