2012 Fiscal Year Annual Research Report
送信協調型ビーム形成法を用いたセンサネットワークシステムの提案
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22560379
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
冨里 繁 岡山大学, 自然科学研究科, 准教授 (60362951)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田野 哲 岡山大学, 自然科学研究科, 教授 (80378835)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | センサネットワーク / 適応アンテナ / ビーム形成 |
Research Abstract |
(1) 適応ビーム形成法における適応送信法 適応ビーム形成法について,送受信センサ間の伝搬路の状況に応じて協調送信センサを選択する適応送信法について検討し,計算機シミュレーションにより,消費電力低減効果を評価した.評価結果より,協調センサ候補数を3とした場合,消費電力を最大46%低減できることを明らかにした.また,ビーム形成時の各センサの消費電力について,送信電力を14dB以上低減すると再送回数が増大するため,ビーム形成を行わない場合より消費電力が増大することが分かった.この結果,協調センサ候補数が3の場合,CNRを8dBとすると消費電力低減において最適な各送信センサの送信電力比は,ビーム形成を行わない場合の送信電力に対して-6dBであることを明らかにした.以上の結果から,センサ協調送信ビーム形成法において適応送信手法を用いることにより消費電力低減効果が得られることを明らかにし,高信頼なセンサネットワークシステムの実現に貢献できることを明らかにした. (2)送信センサ間高精度同期方式の検討 マルチパスに起因した符号間干渉と同一チャネル干渉が存在する環境で,送信センサ間のオフセット周波数を高精度に推定することが可能になる手法を提案し,シミュレーションにより推定精度を評価した.評価結果より,提案法を用いることにより,CIR=0dB の同一チャネル干渉があるマルチパスフェージング伝送路において,送信チップ周期で正規化した周波数オフセットが1.0×1E0 のときでも,Eb/N0 が10dB あれば推定誤差を1.0×1E-2 以下に抑えることが可能であることを明らかにした.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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