2012 Fiscal Year Annual Research Report
小型無線装置のための小型・低姿勢・高機能アンテナの設計方法の構築
Project/Area Number |
22560384
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
福迫 武 熊本大学, 自然科学研究科, 准教授 (90295121)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 小形アンテナ / 設計方法 / 低姿勢アンテナ / 高機能アンテナ / 円偏波アンテナ |
Research Abstract |
本研究における最後の年度であり、おもに招待講演2件を含めて成果発表を行った。成果は、査読付き論文誌数件と、国際会議や国内会議それぞれ数件を行い、また、12月にはマイクロウェーブ・での展示も行った。その結果、本プロジェクトでも扱った小形低姿勢アンテナについては、ミリ波センサー等の応用の可能性等の提案をいただいた。また、平成25年度には本プロジェクトで扱った内容について、招待講演4件の依頼が来た。 具体的には、アレーアンテナの相関軽減の検討を行った。小形アンテナ2つを近接してグラウンド上にスリットを設け、その長さを2分の1波長にし、スリット端は細い線路としそこに電流を集中させることで、相関を軽減できることを理論と実験で確認した。また、ケーブル上に乗る漏洩電流の影響を小さくすべきであることを見出した。以上より、比較的簡単な構造で相関を軽減できることで、本プロジェクトでの小形アンテナがMIMO等の高速通信に適用できる可能性を見出した。さらに今年は相関係数を算出し、この構造の有効性を確かめた。 また、円偏波UWBアンテナの交差偏波改善について検討した。昨年度までは周波数が高くなると交差偏波が大きくなる欠点があったが、導波管アンテナの短絡壁をパラボラ状にすることで、これを抑えることができることが分かった。さらに、昨年まで行った方形導波管に加えて、円形導波管を検討した。その結果、広い周波数で交差偏波が抑えられることが分かった。また、導波管アンテナについてそのアレーへの可能性を検討したが、導波管の場合、アレーとして近接させた構造において相関係数は十分低くなることを見出した。 また、低姿勢小形アンテナの効率改善であるが、70%程度の効率を確認したが、誘電体間にギャップを設ける必要がある。このギャップ構造を作成する方法について検討し、効率を十分保ちながらギャップが作成しやすい構造を見出した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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