2012 Fiscal Year Annual Research Report
高セキュリティ化・経済化を実現する光アクセス網に関する研究
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22560386
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
辻岡 哲夫 大阪市立大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (40326252)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 光通信 / 符号分割多元接続(光CDMA) / 光直交符号 / マルチレート / パルス位置変調 / 符号探索 / BIBD |
Research Abstract |
光アクセス網の一構成法である光符号分割多元接続(光CDMA)は,全光処理による物理層でのセキュリティ確保に適する.本研究では,異なるチップレートの符号が混在する場合であっても直交性を維持できる新しい光直交符号を開発し,光アクセス網における高セキュリティ化と経済化を実現する柔軟な光CDMAシステムを構築することを目的とした. 平成23年度は,ビットレートとチップレートの両方が異なる条件に対して,BIBD(Balanced Incomplete Block Design)法による階層化符号設計パラメータと考慮すべき制約条件について検討した.検討は理論的設計のアプローチと計算機探索的なアプローチの双方から進めた.計算機探索ではないalgebraicな符号構成法としてBIBD法に着目し,これを階層的に利用することを検討した(以下,階層化BIBD法).平成23年度の検討を更に進めて,上位の高速なチップレートのために割愛するパルス間隔分布の空間幅を自由度として定義した.遅いチップレートから順に検討することで様々な自由度のセキュアで経済的な光直交符号が得られることがわかった.次に,BIBD法の階層的利用の妥当性を検証するため,計算機探索による結果から得られた符号とパルス間隔分布の比較を行った.計算機探索では,符号長と符号重み以外は制約を与えない条件とした.比較結果から,階層化BIBD法と計算機探索のそれぞれで得られた符号はその構造が酷似していることが確認され,階層化BIBD法のアプローチが理論的設計法として妥当であることを示された.更に,符号設計パラメータとして導入した自由度と符号語数の関係についても明らかにし,可変チップレート光直交符号の設計におけるパラメータ設定条件を明らかにした.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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