2011 Fiscal Year Annual Research Report
並列伝送OFDMAマルチホップ仮想セルラネットワークにおけるリソース割当法の研究
Project/Area Number |
22560388
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Research Institution | Tohoku Institute of Technology |
Principal Investigator |
工藤 栄亮 東北工業大学, 工学部, 教授 (80344696)
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Keywords | 移動通信 / セルラ / マルチホップ / リソース割当 / バーチャルセルラネットワーク / OFDMA / 並列伝送 |
Research Abstract |
超高速無線ネットワークの構築を目指して,多数の無線ポートを分散配置し,マルチホップ通信によって移動端末から受信した信号を転送するマルチホップ仮想セルラネットワーク(マルチホップVCN)を我々は提案している。さらに,マルチホップ経路とサブキャリアの同時割り当てを行うことにより,ルートダイバーシチと周波数ダイバーシチの相乗効果が得られる並列伝送も我々は提案している.本研究では並列伝送マルチホップVCNにおけるリソース割当法を確立することを目的としている.平成23年度は,マルチユーザ環境におけるリソース割当法の提案とチャネル容量の検証およびハードウェアによる伝送実験系の構築など,以下の検討を行った. 1.並列伝送2ホップVCNにおけるリソース割当法の研究 これまでシングルユーザ環境における並列伝送2ホップVCNの有効性を検証してきたが,平成23年度はマルチユーザ環境における並列伝送2ホップVCN用リソース割当法を提案し,そのチャネル容量を計算機シミュレーションによって求めた.その結果,送信電力が制限された環境では,従来のシングルホップセルラに比べ,並列伝送2ホップVCNの方が大きなチャネル容量が得られることを明らかにした. 2.パケット伝送可視化法の研究 実際のパケット伝送のイメージを可視化できれば,物理的理解が深まり,研究の効率化が期待できる.平成23年度は汎用マイコンボードを利用してOFDMA無線伝送シミュレータ等を製作し,理論値とほぼ一致した良好な特性が得られた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ほぼ,平成23年4月当初の計画どおりに進展している.
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Strategy for Future Research Activity |
平成23年度まではシングルセルにおけるリソース割当法を検討していたが,実際には他セルからの干渉も受ける.今後は他セル干渉も考慮し,マルチセル用リソース割当法を提案し,その有効性を検証する.
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