2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22560390
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
眞田 幸俊 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (90293042)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
稲森 真美子 慶應義塾大学, 理工学部, 助教 (70571222)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | MIMO / 統合復号 / 過負荷 / 誤り訂正符号 |
Research Abstract |
高効率の無線通信を達成するには,送受信機において複数のアンテナ素子によるMIMO伝送を用いることが必要である.MIMO伝送では,送信機側で異なるM本のアンテナを用いて異なるM個のデータを同時に送信する.受信アンテナはM本の送信アンテナからの信号をそれぞれ同時に受信し,M個の受信データを信号処理によって分離する.これにより通常のM倍の伝送速度を達成する.MIMO伝送の問題点は複数のアンテナを小型端末に搭載する必要があることである. 本研究では分数間隔サンプリング方式を適用し,1受信アンテナ素子でMIMO伝送を実現する.本年度は誤り訂正符号を組み合わせた1受信アンテナMIMOシステムにおいて,その信号分離計算量を低減するアルゴリズムを提案し検証した.その例として独立にHamming符号化した信号を空間的に多重し,受信側で分離する方式を検討した.計算量低減法として2段階の統合復号アルゴリズムを提案した.4信号を多重した場合において提案方式は,従来の統合復号アルゴリズムに対して復号処理の複雑さを約1/170に低減できることが明らかになった.また各符号化シンボルごとに最尤判定をした場合の特性よりも約4dBの特性改善を達成した.さらに統合復号処理を2信号多重した1受信アンテナ素子MIMO伝送に適用した実験を実施し,信号分離が実現できることを明らかにした.同時にチャネル推定精度が統合復号処理に与える影響も明らかにした.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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