2012 Fiscal Year Annual Research Report
年齢変化を伴う顔画像を対象とした人物認証に関する研究
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22560393
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
荒川 薫 明治大学, 理工学部, 教授 (30183734)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井口 幸洋 明治大学, 理工学部, 教授 (60201307)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 人物認証 / 顔画像 / ブロックマッチング / 年齢変化 / 相関係数 |
Research Abstract |
小学生と中学生を対象に,成長に伴い変化した顔画像の認証を行う研究を行った。これは,幼小期において撮影された顔画像を登録顔画像として,年齢変化が生じた後の人物の認証を行うことを目的としており,成長による顔の構成要素の形状変化及び位置変化の影響を受けない人物認証を行うことを目的としている。今年度は,目及び鼻などの部位の形状情報の考慮を行った。昨年度,被験者に対する実験で,鼻により人物を精度よく認証できることを明らかにしたので,鼻領域におけるブロックマッチングを行ったが,認証精度はそれほど高くなかった。これは,人が目で見て形が似ているというのと,画像の輝度情報の類似性が異なることによるものでである。そこで,再度,顔全体のブロックマッチングを行い顔の各領域の相関係数を調べたところ,同一人物では,目の領域の相関係数が他の部位より高いので,目の類似度を強調することを考えた。すなわち,同一人物の場合,目の類似度が,他の登録画像の目の類似度の平均値より大きくなることから,目の類似度に重みを置いて顔全体の類似度を計算したものを類似度として,全登録画像との比較を行う方式を提案した。この際,特に,同一人物の特徴を強調するため,右目と左目のうち,全登録画像に対する右目及び左目の類似度の平均値に対して,より大きな方の類似度に重みを置いた。 30名の同一人物(男子)の小学校6年生と中学3年生の顔画像に本提案方式を適用したところ,正答率が29/30であった。同一人物の平均順位は1.03である。この目の重みづけを行わない,従来のブロックマッチング法では,正答率は26/30,同一人物の平均順位は1.3,ブロックマッチングを行わず,顔全体のKL変換による方式では,正答率は9/30,同一人物の平均順位は8.03であった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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