2012 Fiscal Year Annual Research Report
複数アンテナ送受信による電波伝搬特性変動を用いた電波信号秘匿方式
Project/Area Number |
22560397
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
笹岡 秀一 同志社大学, 理工学部, 教授 (70309194)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩井 誠人 同志社大学, 理工学部, 教授 (70411064)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 情報セキュリティ / 無線通信 / 通信秘匿 / 無線ステガノグラフィ / 電波伝搬 |
Research Abstract |
無線通信は、電波の傍受による盗聴の危険性があるためその対策が重要であるが、最近、電波伝搬特性に基づく秘密鍵共有方式など電波を用いた情報セキュリティ技術が注目されている。また、電波伝搬特性を活用した情報セキュリティの新技術として、秘匿情報を伝送する電波信号を別の電波信号で覆い隠し、正規の受信者以外にその存在自体を検出不可能とする通信秘匿技術の初期検討が行われているが、その伝送効率と安全性が十分でない。そこで、電波信号の秘匿技術と複数アンテナによる送受信技術を組合せた新方式を提案し、その有効性を計算機シミュレーションにより確認することを研究目的としている。 平成24年度は、平成23年度に検討した電波伝搬特性の忠実な模擬とその安全性の評価をさらに進めるとともに、安全性の向上のための対策技術の検討を行った。また、新システムへの情報セキュリティ技術を検討した。電波伝搬特性の忠実な模擬と電波伝搬特性の場所依存性の詳細検討では、複数送受信アンテナシステムにおける攻撃耐性の場所位相性が明らかとなった。また、その検討の一環として、電波伝搬特性に基づく位置識別の可能性が明らかとなった。また、複数送受信アンテナを用いた信号による秘密情報伝送の問題点を明らかにし、その対策の有効性を検討した。さらに、無線ステガノグラフィ方式の問題点を明らかにし、その対策の有効性を検討した。一方、新システムへの適用の検討では、複数送受信アンテナの拡張と考えられる無線中継システムについて、秘密鍵共有方式の検討を行い、その有効性を確認した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)