• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2011 Fiscal Year Annual Research Report

超高符号化率の誤り訂正符号の構成に関する研究

Research Project

Project/Area Number 22560398
Research InstitutionKinki University

Principal Investigator

笹野 博  近畿大学, 理工学部, 教授 (00122052)

Keywords誤り訂正符号 / 畳込み符号 / 高符号化率 / パンクチャド畳込み符号 / 重み分布 / 計算機探索
Research Abstract

情報量の急激な増大にともない、高い符号化率の誤り訂正符号が望まれている。本研究では、符号化率R=(n-1)/nのパンクチャド畳込み符号を対象とし、超高符号化率の誤り訂正符号を効率よく構成することを目的としており、以下に述べる成果が得られた。
1.高符号化率パンクチャド符号の探索を広範囲に行った。
(1)パンクチャド符号はR=1/c(c=2,3,..)の任意の低符号化率の畳込み符号(原符号)と消去器を組み合わせて構成される。R=1/2の原符号について、全数探索によりR=4/5,5/6,...,15/16の最良パンクチャド符号を決定した。またR=1/3,1/4の原符号についても可能な範囲で最良符号を決定した。この結果、原符号の符号化率は低いほど優れたパンクチャド符号が得られることがわかった。しかし原符号の符号化率が低下するにつれ、探索に要する時間は指数関数的に増大する。原符号の符号化率は可能な限り1/3を選び、困難な場合は1/2とするのが適当であることが明らかとなった。
(2)良好な性能のパンクチャド符号を生成する原符号の生成多項式を適当に組み替えて、より低い符号化率の原符号を構成すると、より性能の優れたパンクチャド符号が得られることを前年度に明らかにした。
前項の探索において、R=1/3の原符号では全数探索が困難な領域に対してこの手法を適用し、優良なパンクチャド符号を多数決定した。
2.あるパンクチャド符号には同一の符号器出力を生成する高符号化率の等価符号が対応する。優良な性能のパンクチャド符号に対する等価符号の生成多項式を組み替えることで、より優良なパンクチャド符号が得られることを明らかにした。この手法を用いて、種々の符号化率の優良なパンクチャド符号を探索する準備を進めている。現在これらの成果を公表する方向で準備を進めている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

交付申請書の「研究実施計画」では5項目の目標を挙げた。このうち4項目はほぼ達成されたといえ、項目によっては目標を上回る成果を得た。また目標には挙げなかった新たな手法を開発しつつあり、これらの結果より上記の評価となった。

Strategy for Future Research Activity

1.現在行っている探索を続行する。項目を以下に示す。(1)R=1/2の原符号を用いてR>15/16のパンクチャド符号の全数探索(2)計算が困難な領域に対し、生成多項式の組み換えによる部分探索(3)等価符号の生成多項式の組み換えによる部分探索。これらの探索は符号化率が高くなるにつれ多大の計算時間を必要とする。計算時間を短縮する手法の開発をあわせて考慮している。
2.新たに双対符号を利用したパンクチャド符号の生成手法を開発しつつある。この件につき、開発を進める予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2011

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 高符号化率パンクチャド畳込み符号の一構成法2011

    • Author(s)
      笹野博, 守屋宣
    • Organizer
      情報理論とその応用シンポジウム
    • Place of Presentation
      ホテル森の風鶯宿(岩手県)
    • Year and Date
      2011-11-30

URL: 

Published: 2013-06-26  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi