2010 Fiscal Year Annual Research Report
分布系を考慮した大規模複雑動的システム理論とその生態環境システムへの応用
Project/Area Number |
22560405
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Research Institution | Prefectural University of Hiroshima |
Principal Investigator |
呉 漢生 県立広島大学, 経営情報学部, 教授 (30253032)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
重丸 伸二 県立広島大学, 経営情報学部, 講師 (20347610)
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Keywords | システム工学 / 環境システム工学 / 制御工学 |
Research Abstract |
分布系に基づく大規模動的システム理論と緊密的な関連がある非線形的な相互関連項のある大規模集中定数システムの理論解析と制御手法について、いままでまだよく解決されていない事項に関する研究を行った。 ここでは、相互関連項において時変むだ時間や不確かさなどをもつ大規模動的システムに対して、新しい形をもつ学習則を導入し、擬リアプノフ汎関数を用いて、適応ロバスト制御という手法を新たに提案した。このような適応ロバスト制御法を用いて、時変むだ時間をもつ不確定大規模動的システムの一様終局有界性を保証できる分散的適応ロバスト制御則を得ることができる。特に、そのように得られた分散的適応ロバスト制御則は、非常に簡単な構造を持ち、むだ時間や相互関連項などに関連していない。従って、将来的に、生態最適長期管理システムや湖沼水質管理システムなどのような実際的な大規模動的システムへの応用を行うことは簡単にできる。 一方、相互関連項において時変むだ時間や不確かさなどをもつ大規模動的システムに対して、スライディングモード制御法を用いて、時変むだ時間をもつ不確定大規模動的システムの一様漸近安定性を保証できる分散的な制御則を導出する研究も行った。 さらに、生態最適長期管理システムや湖沼水質管理システム等のような大規模生態環境システムの実態を勘案して、大規模生態環境システムの実態を表現できるような大規模システムの定式化に関する試みを行った。
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Research Products
(5 results)