2012 Fiscal Year Annual Research Report
対象システムの動的解析・推定に基づく制御系の高性能化
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22560443
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
千田 有一 信州大学, 工学部, 教授 (00345753)
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Project Period (FY) |
2010-10-20 – 2013-03-31
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Keywords | 制御工学 / 機械力学・制御 / 推定 |
Research Abstract |
本研究では,制御対象変動や未知外乱など,制御性能に悪影響を与える要因を高精度で推定し,さらにその結果を制御に反映することにより,制御性能の高性能化を実現することを目的としている.そのため,以下の研究課題の解決を計画している. (A)FDIフィルタ設計理論に基づく未知外乱推定手法の構築 (B)制御系の部分的要素における変動量の動的推定手法の構築 (C)未知外乱/制御要素の部分的変動の高精度推定に基づく制御手法の確立 上記のうち,(A)に関しては,FDIフィルタの設計にも応用されている,SMO(Sliding Mode Observer)に基づく未知外乱手法の構築に取り組み,離散時間ベースの設計方法の理論構築に成功した.さらに,幾つかの対象への応用を試みた.その結果,量子化誤差による悪影響を受ける場合があるため,その対策について検討を行った.その結果について,IEEEのTransaction on Control Technorogyに投稿準備中である.一方,(B)および(C)に関しては,SAC(Simple Adaptive Control)の応用が有効であることを見いだした.しかしながら,SACを機械振動系に適用した場合,反共振周波数の変動が悪影響を及ぼす場合がある.この対策として,並列フィードフォワードモデルの設計を工夫する方法を提案した.さらに,システマティックな設計方法を開発した.その結果は,日本機械学会D&D2013にて発表予定である.さらに,オンオフ系への応用検討を行い,空圧式除振台のアクティブ制御問題について検討し,制御対象の状態に基づく新たな制御方法を開発した.これについて,ASMEのDSCC2012など,幾つかの国際会議にて研究発表を行った.以上より,当初の目的に沿った成果が得られている.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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