2012 Fiscal Year Annual Research Report
数式処理による低次元・高精度な多用途対応型航空機LFRモデル構築法の開発
Project/Area Number |
22560451
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Research Institution | Akita Prefectural University |
Principal Investigator |
徐 粒 秋田県立大学, システム科学技術学部, 教授 (40252324)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 多次元システム / 線形分数表現(LFR) / 線形分数変換(LFT) / 行列基本変換 / 航空機制御 / ロバスト制御 / モデリング / 変動システム |
Research Abstract |
本研究は,多項式行列基本変換などの数式処理の手法を用いて,条件の変更や用途の違いに応じて複雑さが調整可能なLFR(線形分数表現)モデリングの新技法を考案し,航空制御系の開発効率を向上させる技術を開発することを目的としている.H24年度においては,行列基本変換による数式処理可能なLFRモデルの低次元化アルゴリズムの開発を行った. 具体的に,次のような成果を得た. まず,行列基本変換によるLFR実現問題の考え方を逆に適用することによって,多次元状態空間モデルとLFRモデルの低次元化問題を多変数多項式行列の基本変換問題として定式化した.これまでの多次元状態空間モデルの低次元化研究では,既知の多次元状態空間方程式またはLFRモデルの係数行列 に対し,実定数行列による変換を施しているため.変換行列はブロック対角行列に制限しなければならない.これは暗黙に異なる独立変数間の可換関係が成り立たないことを仮定し,多次元システムの低次元化問題のボトルネックとなっている.ここで与えられた新しい定式化は,変換行列を多変数多項式行列に拡大し,それによって従来できないブロック間の変換も可能となることが特徴である.次いで,低次元化できるためのパターンと条件を明らかにするとともに,それぞれのパターンに対応する低次元化の技法およびそのアルゴリズムを開発した.最後に,研究用民間航空機モデル(RCAM)を用いて, 提案したアルゴリズムの有効性と有用性を示した.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(14 results)