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2010 Fiscal Year Annual Research Report

微粒分を多量に含む石灰石骨材を用いたコンクリートの物性と微粒分の活用に関する研究

Research Project

Project/Area Number 22560463
Research InstitutionTottori University

Principal Investigator

井上 正一  鳥取大学, 工学研究科, 教授 (10032286)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 黒田 保  鳥取大学, 工学研究科, 准教授 (30263487)
吉野 公  鳥取大学, 工学研究科, 准教授 (40135835)
Keywords石灰石骨材 / 石灰石微粒分 / 凍結融解性 / 最適細骨材率 / 配合設計 / ブリーディング / スランプ / 単位水量
Research Abstract

アルカリ骨材反応の防止や乾燥収縮の抑制に対処するために石灰石骨材の使用機会が増加している。この石灰石骨材は粉体化しやすく(国交省の調査では細骨材中に24%を含有),粉体化した石灰石微粒分はコンクリートの品質改善,特に貧配合や低品質骨材を用いたコンクリートの品質改善に有効な混和材料として使用されてきたが,一方,過度の使用は弊害(悪影響)を及ぼすことが懸念される。
そこで,石灰石骨材ないしは低品質骨材として溶融スラグを用いた場合において,石灰石微粒分量がコンクリートの品質,すなわち,(1)フレッシュ性状,(2)耐久性能(乾燥収縮,耐凍結融解性,耐硫酸性),(3)疲労強度や付着強度を含めた強度性状と変形性状に及ぼす影響を明らかにする事によって,石灰石骨材の有効利用の促進を図る,あるいは許容される石灰石微粒分量の基準を提案することを目的とするものである。
本年度においては,石灰石骨材を(1)粗骨材にのみ使用,(2)細骨材にのみ使用,(3)細・粗骨材に使用したコンクリートを対象に上記(1),(2)に関する試験を行った。その結果,配合に関しては,最適細骨材率は石灰石骨材に含まれる石灰石微粒分量が増加するとともに小さくなり,所定のスランプを得るための単位水量は増加することが明らかにされた。また,石灰石骨材を用いたコンクリートのスランプや空気量の経時変化には,石灰石骨材に含まれる微粒分量の多少は影響を及ばさないが,ブリーディング量は石灰石微粒分の増加に伴って小さくなる。硬化コンクリートに関しては,石灰石骨材を用いたコンクリートの圧縮強度は材齢7日までの初期強度の発現は大きいが,材齢28日以降の強度増加は小さい。石灰石骨材を用いたコンクリートの凍結融解性は通常のコンクリートのそれよりも小さいが,石灰石骨材に含まれる石灰石微粒分の増加に伴って改善される。石灰石骨材を用いたコンクリートの乾燥収縮は通常コンクリートよりも小さく,さらに石灰石微粒分量の増加に伴って小さくなること,等のことが明らかになった。

  • Research Products

    (5 results)

All 2010 Other

All Journal Article (4 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] 微粒分量が多い石灰石粗・細骨材を用いたコンクリートの諸性質

    • Author(s)
      大西勝利, 井上正一, 黒田保
    • Journal Title

      コンクリート工学年次論文報告集

      Volume: (掲載決定)

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] 微粒分の多い石灰石骨材を用いたコンクリートの配合設計に関する一考察

    • Author(s)
      大西勝利, 高品慎之, 井上正一
    • Journal Title

      第63回土木学会中国支部研究発表会発表概要集,第5部

      Volume: (印刷中)

  • [Journal Article] 充填性に及ぼす骨材の種類と微粒分量の影響

    • Author(s)
      池田遙, 吉野公, 大西勝利, 井上正一
    • Journal Title

      第63回土木学会中国支部研究発表会発表概要集,第5部

      Volume: (印刷中)

  • [Journal Article] 石灰石骨材を用いたRC部材の力学的特性

    • Author(s)
      箱崎恵介, 小林聖人, 井上正一
    • Journal Title

      第63回土木学会中国支部研究発表会発表概要集,第5部

      Volume: (印刷中)

  • [Presentation] ダム技術者の矜持・救国とコンクリート構造物の長寿命化2010

    • Author(s)
      井上正一
    • Organizer
      ダム工学会
    • Place of Presentation
      第二浜田ダム(島根県)
    • Year and Date
      2010-11-12

URL: 

Published: 2012-07-19  

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